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AGA基礎知識
薄毛対策はヘアサイクル(毛周期)の仕組みを知ることから【AGA基礎知識】
ヘアサイクルの回数には個人差がありますが、AGAの患者さんの場合、男性ホルモンの作用で周期が乱れてしまうことにより薄毛が進行します。 -
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医療機関が処方する治療薬のメリットと重要性【AGA基礎知識】
公開日:2018年10月27日
更新日:2024年05月27日
個人で購入する方法は、薬局で市販されているものを購入したり、海外で発売されているAGA治療薬を輸入代行業者を通して購入する、といったものが挙げられます。
特に海外のものを購入するメリットとしては「安い」点が挙げられます。一方で、AGA治療薬には「副作用」というデメリットがあります。
この記事では、AGA治療薬について詳しく知りたい方や、薬を個人で購入するか医療機関で処方してもらうか迷われてる方に向けた内容となっています。
各AGA治療薬の主な特徴や副作用・危険性、そして医療機関による処方でのメリットについて詳しく説明していきます。
主なAGA治療薬と副作用について
AGAの治療薬として使われている薬(成分)について、簡単にご紹介します。
各AGA治療薬の主な特徴
発毛促進剤
発毛を促進する作用のある薬です。乱れたヘアサイクルを正常に戻します。
※元々は高血圧の治療用の薬(血管拡張薬)として開発されました。
初期脱毛、立ちくらみ・めまい・ふらつき、むくみ、動悸・息切れ、体毛が濃くなる、頭皮のかゆみ・かぶれ(外用薬のみ)
5-α還元酵素阻害薬
AGAの原因となる男性ホルモンの一種であるDHT(ジヒドロテストステロン)の生成を抑える働きを持つ薬です。
5α-還元酵素トリプル阻害薬
AGAの原因となる男性ホルモンの一種であるDHTを抑える働きを持つ薬です。5-α還元酵素阻害薬よりも効果的に抑制するとされます。
※元々は前立腺肥大症のために開発された薬です。
各AGA治療薬の副作用
発毛促進剤
初期脱毛、立ちくらみ・めまい・ふらつき、むくみ、動悸・息切れ、体毛が濃くなる、頭皮のかゆみ・かぶれ(外用薬のみ)
5-α還元酵素阻害薬
性欲減退、勃起障害(ED)、精子減少、うつ、肝機能への影響
5α-還元酵素トリプル阻害薬
性欲減退、勃起障害(ED)、胃腸障害
※副作用は発現率がとても低いものも含まれています。
AGA治療薬は医療機関で処方されたほうがメリットが高い理由
上記の通り、AGA治療薬には副作用があります。もし個人でAGA治療薬を購入する場合は、副作用のリスクも考えなければなりません。
もし副作用が起こった場合、病院に診てもらう必要が出てきます。
副作用に気づくのに遅れた場合、副作用が治るまで時間がかかったり、そのために治療費がかかることとなります。
安く済ませるために個人でAGA治療薬を購入したのに、その副作用の治療のために結果的に出費が多くなってしまう…個人購入する場合は、このようなリスクも受け入れる覚悟が必要になります。
それに比べて、医療機関での処方の場合、万が一副作用が起こった場合のアフターケアがあるので安心です。
また、診察時には問診や各種検査を行い、専門医が診断結果から副作用のリスクを可能な限り減らす処方が行われます。再診時のときも、AGA治療薬による副作用が現れてないかのチェックも行われるので安心です。
以下に、医療機関・クリニックで行われる検査や治療について具体的にご紹介します。
診察時に健康状態をチェック、安全で効果的な処方が行える
初診の際には、問診を始め、医療機器(マイクロスコープ)を用いた頭皮の診断、血液検査が行われます。
問診
問診では、過去の病気や今現在服用されてる薬などを伺います。AGA治療薬を服用することで、過去の病気への影響や今服用中の薬と併用しても問題がないか判断をするためです。
血液検査
血液検査では、主に血糖値、コレステロール値、男性ホルモンの量、肝機能に関する数値を調べます。それぞれの検査値を見て、医師がAGA治療薬を服用しても問題がないかどうか判断をします。
頭皮診断
医療機関では、頭皮の状態を詳しく調べるために、マイクロスコープと呼ばれる頭皮を拡大してモニターに映すことができる機器を使用します。
マイクロスコープを用いることで、AGAの早期発見に役立ちます。外見上はわからなくてもマイクロスコープで頭皮を調べると、毛が細く、まばらにしか生えてない箇所が発見されることがあります。
また、医師だけでなく患者様もマイクロスコープで拡大した頭皮の状態を見ることができます。現状をしっかり把握し、医師が提案する治療方針に納得したうえで治療を受けることができます。
AGAの治療期間中、定期診断のときにマイクロスコープで頭皮をチェックすることで、初期の頃と比較して治療効果を実感することもできます。効果があることが分かれば、治療に対するモチベーションに繋がります。
副作用が起きた時のアフターケア
万が一、AGA治療薬による副作用が認められた場合、医療機関であれば副作用の症状に対して医師が適切な治療を行うことができます。
例えば、AGA治療用の外用薬を頭皮に使用したところ、炎症(かぶれ)が起こった場合は、医師が症状を見てから適切な治療を行ってくれます(最適な塗り薬の処方など)。
AGA治療薬と合わせて髪の成長に必要な内服薬を処方
クリニックによってはAGAの治療効果を高めるために、髪の毛の成長に必要な成分が配合された内服薬を処方します。
例えば、髪に必要な成分には以下のものがあります。
・亜鉛
髪の毛はケラチンと呼ばれるタンパク質でできています。亜鉛にはケラチンを合成する働きがあるため、髪の毛の成長には欠かせない栄養素です。
・ビタミンB群
ビタミンB群には、髪の毛の成長を促進する働きがあります。身体の新陳代謝を良くし、毛母細胞を活性化します。
特にビタミンB2とビタミンB6とビタミンB7(ビオチン)は、育毛に効果があるといわれています。
・ビタミンA、C、E
ビタミンの中には、頭皮の環境を整え、頭皮の健康を保ってくれるものがあります。
ビタミンAは、頭皮の乾燥・フケを防ぎます。
ビタミンCやビタミンEは、頭皮の血行促進を助ける働きがあります。
当院では、髪の毛の成長を助ける内服薬を処方するプランをご用意しております。
詳しくは、診察・カウンセリング時におたずねください。
発毛促進剤でのAGA治療のメリットについて
メリット1. 発毛効果が科学的に立証されている
発毛促進剤のメリットとして、AGA治療薬の中でも高い発毛効果が期待できる点です。
効果としては、毛根(毛母細胞)に働きかけて活性化させるというものですが、その効果は科学的にも立証されており、今現在数多くのAGA治療薬・医薬品の発毛成分として用いられています。
メリット2. 他のAGA治療薬と併用できる
5-α還元酵素阻害薬や5α-還元酵素トリプル阻害薬など、男性ホルモンを抑制する働きを持つ薬と併用することができます。例えば、5-α還元酵素阻害薬で抜け毛の原因を抑えながら発毛促進剤で発毛を促進させる、といった治療が行うこともできます。
メリット3. 内服と外用があり、自身に合ったものを選択可能
発毛促進剤には内服薬と外用薬があり、個々の患者様に適した治療法を選ぶことができます。
また、医療機関で受けることができる「注入治療」と呼ばれるものがあり、髪の毛に対して発毛作用をより強く早く与えることができます。有効成分を直接注入するので、頭皮につける外用薬よりも効果的なAGAの治療法です。
副作用について
発毛促進剤を使用することで、以下の症状が出る場合があります。
内服薬…初期脱毛、立ちくらみ・めまい・ふらつき、むくみ、動悸・息切れ、体毛が濃くなる
外用薬…頭皮のかゆみ・かぶれ
5-α還元酵素阻害薬でのAGA治療のメリットについて
メリット1. 男性に対して効果が高い
5-α還元酵素阻害薬は男性ホルモンの一種「DHT(ジヒドロテストステロン)」の生成を抑える働きを持つAGA治療薬です。DHTの量を抑えることで、薄毛の進行を抑えることができます。
男性の場合は元々男性ホルモンの量が多いため、AGAで悩んでいる男性であれば5-α還元酵素阻害薬はとても効果的な治療薬といえます。
5-α還元酵素阻害薬を使用することで、ごくまれに以下の症状が出る場合があるとされます。
・性欲減退、勃起障害(ED)、精子減少、うつ、肝機能への影響
※メディアの中には、さも危険性が高いような取り上げ方をされてるケースが見られますが、実際のところほぼないと言っても支障はない程の低い確率です。
5-α還元酵素阻害薬の成分と偽薬を使用した臨床試験の結果では、ほぼ同様となったとの報告があります。
また5-α還元酵素阻害薬の添付文書には、副作用と発症率が記載されてあります。症状ごとの発症率は、性欲減退 1.1%、勃起機能の低下 0.7%、肝機能障害 0.2%となり、数字の通りかなり低い確立となります。
副作用がないとは言い切れませんが、ほぼ気にしなくてもいいレベルだといえます。
5α-還元酵素トリプル阻害薬でのAGA治療のメリットについて
メリット1. 男性に対して効果が高い
5α-還元酵素トリプル阻害薬は、男性ホルモンの一種「DHT(ジヒドロテストステロン)」の生成を抑える作用のある薬で、5-α還元酵素阻害薬と同じタイプのAGA治療薬です。
元々は前立腺肥大症の薬として開発・使用されたもので、2016年にAGA治療薬として厚生労働省に認可を受け、発毛目的で使用されるようになりました。
メリット2. 5-α還元酵素阻害薬よりも高い効果が期待できる
5-α還元酵素阻害薬と同様の作用を持つ5α-還元酵素トリプル阻害薬ですが、その作用はより大きなものになります。5α-還元酵素トリプル阻害薬のほうが効果が大きい理由を説明する前に、DHTを抑える作用について知る必要があります。
簡単に説明すると、AGAの原因となるDHTは、テストステロンが元になります。テストステロンは「5αリダクターゼ」という酵素によって、DHTに変換されます。
5αリダクターゼには1型と2型があり、5-α還元酵素阻害薬には2型にしか作用しませんが、5α-還元酵素トリプル阻害薬は1型と2型の両方に作用します。
これまで5-α還元酵素阻害薬を使用されていて効果がなかなか実感できなかった方でも、5α-還元酵素トリプル阻害薬であれば効果が得られる可能性があります。
副作用として、以下のものが挙げられます。
・性欲減退、勃起不全(ED)、射精障害、肝機能障害、発疹など。
副作用が発生する確率は低いものです。また、添付文書内にある海外の臨床試験(0.5mg/日の精液特性に対する影響の調査)によると、プラセボ(偽薬)と比較した場合、副作用の発生の差は認められなかった旨が記載されてあります。
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