発毛促進剤の成分効果・副作用とは?【AGA基礎知識】

公開日:2018年10月30日

更新日:2024年05月27日

AGA基礎知識 AGA治療副作用


当院では診察・施術にあたり、発毛促進剤についての正しい知識と副作用について詳しくご説明します。

発毛促進剤の成分と効果について

発毛促進剤の成分には、血管を拡張する作用があります。元々は発毛薬としてではなく、高血圧の治療に使われていました。海外の製薬会社で開発され、高血圧の治療に使用されたところ、治療を受けた患者に発毛効果があることが認められました。それから研究開発が進み、現在のように発毛剤の成分として使われるようになりました。
発毛促進剤には、ヘアサイクルを正常にするという効果があります。より具体的には、「休止期から成長期への誘導」と「成長期の延長」の作用があるとされます。
この作用によって、髪の毛の本数が少ない状態・軟毛化した状態から、髪の毛の量を増やし、太く長い毛に成長させます。

発毛促進剤の副作用について

ここで気になる発毛促進剤の副作用について、詳しくご説明していきます。

初期脱毛

発毛促進剤を使用し始めた頃は、一時的に抜け毛が増えることがあります。これは、初期脱毛と呼ばれる一時的な症状です。期間は個人差がありますが、1~2ヵ月程とされます。
初期脱毛が起こる原因ですが、一般的には、薬の効果で生えてきた新しい髪の毛に、古い髪の毛が押し出されて抜け落ちてしまうため、と言われています。
なお、発毛促進剤による初期脱毛は、誰にでも必ず起こる副作用というものではありません。

立ちくらみ・めまい・ふらつき

内服薬の場合、副作用として低血圧に似た症状、立ちくらみ・めまい・ふらつき等の症状が出ることがあります。
※外用薬では、立ちくらみ等の副作用は起こりません。外用薬は頭皮に塗るものであり、薬の作用は髪(毛根)に限られるからです。
元々この薬剤は血圧降下剤として開発され、高血圧の治療に使われてきた薬なので、AGAの治療として使用しても当然血圧が下がります。そのため、患者様によっては、ふらつき等の症状が出ることがあります。
現在、この発毛促進剤は個人で購入できますが、早く発毛効果を得ようと沢山服用した場合、不整脈や倦怠感といった低血圧による症状が強く出る恐れがあります。
ただクリニックであれば、専門医による診察を行い、それから患者様にあった適切な処方を行います。当院では、血圧が大幅に下がるような量が処方されることはありませんので、ご安心ください。

むくみ

発毛促進剤には血管を拡張する作用があるため、体に“むくみ”の症状が出ることがあります。むくみが起こる場所は、主に顔や足とされます。
血の巡りがよくなると血中濃度が薄くなることがあります。血中濃度が薄くなると、人体は血液の水分を排出して濃度を元に戻そうとします。排出された部分に水分が溜まっていくと、むくみとなります。

動悸、息切れ

発毛促進剤を服用すると、胸がドキドキしたり苦しくなることがあります。
発毛促進剤のタブレットタイプのような内服薬を使用すると、一時的に血管が拡張されて血圧が下がり、血液の流れが良くなります。この血液の流れが良くなる状態というのは、心臓がいつも以上に動いている状態です。
つまり血圧が下がると心臓に負担が増えて、運動した後のような症状、心臓がドキドキする症状が起こりやすくなります。

頭皮への影響(かゆみ・かぶれ)

この副作用は、頭皮に塗るタイプの外用薬に限ります。
患者様によっては、この成分に含まれる薬品成分によってアレルギー反応を起こし、頭皮が荒れて、“かゆみ”や“かぶれ(炎症)”が起きてしまうことがあります。どれぐらいの量を使うと頭皮への副作用が起こるかについては、個人差がありますので具体的に示すことは難しいです。
また市販薬(リアップなど)の場合、添加物(エタノールやブチレングリコールなど)が原因となる場合もあります。
もし頭皮に炎症といった副作用が起きた場合、クリニックであれば適切な処置を行うことが可能です。

体毛が濃くなる

この薬剤の発毛作用は、頭髪だけではなく体毛に作用することがあります。これは内服薬の使用で起こりやすいケースです。
外用薬と異なり、内服薬だと全身に発毛成分が巡るため、結果として体毛が濃くなることがあります。

肝臓への影響について

内服薬の場合、肝臓への影響があるとされます。
インターネットの情報の中には、過去に発毛促進剤を服用された方で「γ-GTP」や「GPT」と呼ばれる数値が上昇したとの報告があったとされます。
※「γ-GTP」や「GPT」は、健康診断・肝機能検査のときに用いられる検査値です。
実際のところ、この発毛促進剤との因果関係は不明です。他に服用している薬の影響だったり、元々肝臓に何らかの問題を抱えていたり、この成分以外が原因である可能性が否定できないからです。
クリニックでは診察時に血液検査を行い、肝機能に異常がないかチェックを行います。発毛促進剤を個人で購入し服用する場合とは異なり、服用による影響があるかどうかの検査を定期的に行うことができるので安心です。

発毛促進剤の副作用が出た場合、当院のケア・治療方法について


当院では、AGAの治療には発毛促進剤の内服薬と外用薬を同時に使用する治療法を推奨しております。※継続期間は2年間を推奨しております。
内服薬の副作用として血圧が下がる症状がありますが、当院では血圧が大幅に下がるような量を処方することはありませんので、ご安心ください。
また万が一、外用薬での副作用(接触皮膚炎・かぶれ)が出た場合、塗り薬での治療を行わせていただきます。
当院では発毛促進剤の副作用へのリスクに備え、診察時には問診・マイクロスコープでの頭皮診断・血液検査を行い、個々の患者様に適した治療をご提案させていただきます。

発毛促進剤の副作用が気になる方向け~針なし注入治療のご紹介

当院では、副作用が気になる方、初期脱毛や立ちくらみなどの症状に抵抗のある方に向けた治療法がございます。
「注入治療」と呼ばれるもので、成長因子が配合された注入薬を直接頭皮に注入することで、髪の毛に対して発毛作用をより強く早く与えることができる治療法です。

注入治療のメリットは、ほとんど副作用がない点です。治療時に、頭皮の注入箇所に内出血が出ますが、普段は髪の毛に隠れるので見た目ではまず分かりません。デメリットは、内服薬や外用薬に比べて、費用がかかる点です。
IGF…細胞増殖因子の一種。インスリン様成長因子。細胞を活性化する働きがあり、毛母細胞や毛乳頭の維持・増殖に作用し、発毛機能を促します。
VEGF…血管内皮細胞増殖因子。頭部に注入することで、頭皮の毛細血管を発達させる働きがあります。

ここで、当院の注入治療について詳しくご説明します。
まず注入治療は、薬品を頭部に直接注入するもので、髪の毛の成長をより促進させる効果が期待できます。
「注入」と書いてありますが、当院の場合は痛みのない「針なしガス注入」です。注射器のようなものを頭皮に刺して注入することはありません。
当院が注入治療に使用する機器は、ノンニードルと呼ばれるタイプで、炭酸ガスの圧力を利用して薬剤を患部に注入することができる最新の医療機器です。

旧来の機器と異なり、注入時に感じる痛みは70%ほど軽減されると言われています。そのため、麻酔なしで施術することが可能です。

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