びまん性脱毛症とは…?【FAGA基礎知識】
公開日:2018年10月27日
更新日:2024年05月27日
びまん性脱毛症とは
「びまん性」とは「広範囲に広がっている状態」のことを指します。つまり、びまん性脱毛症とは「頭部に広範囲に拡がっている脱毛症状」を指します。
※「びまん性」は一般的な用語ではなく、医療用語として使われることが多いです。また、最近では一部の医学論文や大学病院で、FAGA(女性の脱毛症)を指す言葉として、びまん性脱毛症という言葉が使われるようになっています。
女性に多く見られる症状で、抜け毛により全体的に薄くボリュームがなくなっていくため、女性の方にとっては深刻な問題となります。
症状の進行に気づきにくく、治療が遅れるケースが多い
AGA(男性型脱毛症)やFAGAと同じように、徐々に症状が進んでいくのが「びまん性脱毛症」の特徴のひとつです。
症状として最初に以下の傾向が現れます。
最近、髪の毛の抜ける量が増えた。
地肌が目立つようになった。
髪が細くなった、コシがなくなった。
少しずつ進行していくので、本人に自覚症状がない場合が多いです。
気づくのが遅くなった場合、治療に長い期間がかかるようになるので、早めのケアが必要になります。
加齢・老化
加齢によって「髪の老化」と「女性ホルモンの減少」が起こります。
ここでいう髪の老化とは、全体的に成長している髪の毛の量が少なくなり、休止状態の髪の毛の割合が多い状態のことです。
女性ホルモン(エストロゲン)は、髪の毛の成長・維持するのにかかせない働きを持ちます。しかし加齢によって女性ホルモンは徐々に減っていきます。女性ホルモンが減っていくと、髪の成長が遅くなり、やがて頭全体の髪の毛が薄くなっていきます。
※女性ホルモンは毛周期の乱れと深く関係しています。
食生活の偏り・栄養不足
食生活に偏りがあったり、ダイエットによる食事の制限をかけていたりする場合は、髪の毛の成長に必要な栄養素が不足した状態になります。
その生活が長く続くと、抜け毛が増え、薄毛につながっていきます。
ストレス
ストレスとホルモンバランスは深い関係にあります。ストレスを強く受けると男性ホルモンが優位になり、抜け毛・薄毛が進行し、びまん性脱毛症へとつながっていきます。
出産
女性の場合、出産でホルモンバランスが崩れます。
特に産後は女性ホルモンが大きく減ってしまいます。産後に髪の毛が抜けやすくなった場合は、ホルモンバランスの乱れが原因である可能性が高いです。
睡眠不足
睡眠不足はホルモンバランスが乱れる原因となります。
喫煙・タバコ
タバコには血管を収縮させる作用があります。血管が収縮すると血流が少なくなり、細胞に行き届く栄養の量が少なくなります。
頭皮には毛細血管が沢山あり、それが毛根へ栄養を届けています。血行が悪くなると、髪の成長に必要な栄養が十分に行き届かなくなります。
避妊薬(ピル)の服用
ピルにはエストロゲン(女性ホルモンの一種)が配合されています。
ピルの服用中は女性ホルモンが増加した状態ですが、服用を止めるとホルモンバランスの変化により一時的に抜け毛が増える場合があります。
間違ったヘアケア
頭皮を清潔に保つことはいいことですが、一日に何度もシャンプーしたりするのは頭皮に負担がかかってしまいます。他には、ドライヤーの熱やブラッシングも、髪を傷めるようなやり方はNGです。
治療薬
細胞を活性化させる効果がある薬が処方されます。
病院で処方される治療薬には以下のものがあります。いずれも内服薬です。
バンドガール(内服薬)
発毛促進剤(外用薬)
メソセラピー
メソセラピーは、発毛を促進させる成分を頭皮に直接注入する治療法です。
メソセラピーには種類があります。ノーニードルメソセラピー、FAGAメソセラピーなど。
自毛植毛
言葉通り、自分の髪の毛を薄毛が気になる部分に移植する治療法。移植に成功すれば、元の髪と同じように生え変わり続けます。
外科手術となります。
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