淋菌感染症(淋病)とは?

2018.11.06 性病知識コラム 性感染症性病淋病

こんな症状なら淋病かも?

男性の場合

・排尿時の痛み
・尿道から膿が出る
・尿道の痛み、かゆみ、違和感
・睾丸が腫れる

女性の場合

・排尿時に強い痛みを感じる
・オリモノが多い
・下腹部の痛み
・約8割が無症状

淋病かも?と思ったら

淋病の詳しい説明

淋菌感染症(淋病)とは?

淋菌感染症は、淋菌(Neisseria gonorrhoeae)による感染症で、クラミジア感染症と並んで特に頻度の高い性感染症です。

症状は男性では尿道炎、女性では子宮頸管炎を起こすことが多いです。淋菌は高温にも低温にも弱く、患者の粘膜から離れると数時間で感染性を失い、日光、乾燥や温度の変化、消毒剤で簡単に死滅します。そのため、性交や性交類似行為以外で淋菌に感染することはまれと考えられ、性感染症として人から人へ感染するのが主な感染経路となります。そして、1回の性行為による感染伝達率は30%程度とされ、感染力は強いと考えられております。
感染者は20 歳代の年齢層に最も多くなっています。淋菌感染症の報告数においては女性の数が男性の数より極端に少数となっていますが、女性は自覚症状に乏しいため、受診の機会が少ないことも要因の一つと考えられております。そのため、特に女性においては自覚症状がなくても、心当たりがある場合は定期的な検査と、検査陽性だった場合の治療も重要になります。
最近の疫学的研究によれば、淋菌の感染があると、HIVの感染に感染しやすくなると報告されており、その意味でも重要な疾患です。

淋菌感染症の症状は?

男性の症状は主に尿道炎で、女性の症状は主に子宮頚管炎となります。

男性の淋菌感染症の症状

男性の尿道に淋菌が感染すると、2~9日の潜伏期を経て、通常膿性の分泌物が出現し、排尿時に痛みが出るようになります。
淋菌感染症での分泌物は多量、黄白色、膿性で、下着への付着や陰茎の圧出によって分泌物を確認することができます。しかし最近では、男性の場合でも症状が典型的でなく、分泌物が少なかったり、場合によっては無症状であることもあると報告されています。
また、重症例では精巣上体炎となることもあります。

■精巣上体炎

精巣上体炎は、はじめは片側性で、治療されなければ両側性となり、陰嚢内容の腫大、疼痛が特徴となります。また、多くは発熱を伴い、採血で白血球の増多等の炎症所見が認められます。そして、治癒後に男性不妊症の原因となることもあるので、早期の治療により後遺症を残さないことが重要になります。

女性の淋菌感染症の症状

女性の場合は、2~9日の潜伏期を経て、帯下の増量や不正出血が一般的な症状となります。しかし、女性では男性より症状が軽いため、自覚されないまま経過することが多くなります。
そのため、男性と比較して淋菌感染症の女性における報告が少ないのが現状です。そして、この段階での診断は男性と比較して困難になります。
また、上行性に炎症が波及していくことがあり、後述のクラミジア感染症とともに、骨盤炎症性疾患、卵管不妊症、子宮外妊娠、慢性骨盤痛、不妊症の原因にもなります。一般的に、女性は感染しても無症状例が多いことから、無治療のまま、男性の淋菌感染症の主たる感染源となっています。

咽頭や直腸の淋菌感染症

その他、咽頭や直腸における淋菌の感染は、症状が自覚されないことが多くなるため、これらの部位も感染源となっております。
性器への淋菌感染症患者10~30%に、咽頭からも淋菌が検出されます。また、肛門性交により、直腸への淋菌の感染もあります。咽頭や直腸における淋菌の感染は、症状が自覚されないか、乏しい場合が多くなるため、検査が実施されないことも多くなり、これらの部位も感染源となっております。そのため、心当たりがある場合は性器だけでなく咽頭の検査も同時に実施することが重要です。

咽頭の淋菌感染は、性器での感染治療後にも感染源となり得るので、咽頭感染考慮に入れた治療が必要となります。
そして、淋菌感染症は治癒した後にも、パートナーの同時治療がなされないと、何度も再感染することがあります。

淋菌感染症の検査方法・診断は?

検尿とスワブ

■男性の性器淋菌感染症診断

男性の性器淋菌感染症の診断は、検体として尿あるいは尿道分泌物を用いて、核酸増幅法(R-PCR)や抗原抗体反応による迅速診断のいずれでも診断が可能です。
男性の淋菌尿道炎では約20~30%にクラミジアが重複感染していいます。クラミジアを検出するためには、核酸増幅法や抗原抗体反応による迅速診断を実施する必要があるため、淋菌だけでなくクラミジアの検査の提出も行うという流れになります。

咽頭への淋菌感染症に関してはうがい液を用いて核酸増幅法を実施したり、咽頭ぬぐい液を用いて抗原抗体反応による迅速診断を実施することで検出が可能となります。
咽頭淋菌感染症は症状がほとんどないため、心当たりがある場合は検査を行うことを推奨します。また、咽頭へのクラミジア感染症に関しても淋菌感染症も同様の検査方法で検出が可能で、合併している可能性もあります。

■女性の性器淋菌感染症診断

女性淋菌感染症の診断では、子宮頚管からスワブ(綿棒のようなもの)で検体を採取して、核酸増幅法や抗原抗体反応による迅速診断で淋菌の検出を行います。女性の場合、淋菌感染症は無症状であることが多く、また、男性の尿道炎における尿道分泌物の増加という自覚症状がほとんどありません。
そのため、女性の淋菌感染症の診断は男性と比べて発見が遅れたり、報告数が少ないのが現状です。また、女性でもクラミジアの重複感染が考えられるので、クラミジアの検出も同時に行う場合はクラミジアの検査の提出も行うという流れになります。

咽頭への淋菌感染症に関しては男性と同様に、うがい液を用いて核酸増幅法を実施したり、咽頭ぬぐい液を用いて抗原抗体反応による迅速診断を実施することで検出が可能となります。咽頭淋菌感染症は女性においても男性と同様に症状がほとんどないため、心当たりがある場合は検査を行うことを推奨します。さらに、咽頭へのクラミジア感染症に関しても男性と同様に淋菌感染症も同様の検査方法で検出が可能で、合併している可能性もあります。

また、後述のマイコプラズマ・ウレアプラズマ感染症の合併も近年注目されており、同時の検査を推奨しております。

淋菌感染症の治療は?

淋菌感染症の治療は主に抗菌薬の注射になります。淋菌は耐性菌という特定の抗菌薬が効かない菌が増えてきており、どの抗菌薬が効かないかはその菌によって異なります。
そのため、治療薬の中で性器の感染へも咽頭の感染へも確実に有効な薬剤として、セフトリアキソン(CTRX)の注射が第一選択となります。また、スペクチノマイシン(SPCM)の注射も性器淋菌感染症へは有効ですが、咽頭淋菌感染症へは効果が低くなります。

これらの2剤は1度の投与で有効部位には治療効果を発揮しますが、上記2剤では咽頭淋菌感染症へも高い治療効果を見込めることから、セフトリアキソンを優先的に投与していきます。しかし、2009年にセフトリアキソンの治療に対する抵抗性を持つ淋菌が世界で初めて京都で報告されており、その後の出現は報告されていないものの、今後も再度出現、拡散していかないかについて、注意深い観察が必要になっています。セフトリアキソンへのアレルギーがある場合は、治療薬としてアジスロマイシンの投与も考慮されますが、セフトリアキソンと比較して治療効果が劣るのが難点となります。

さらに、淋菌感染症の20~30%はクラミジア感染を合併しているため、クラミジアの検査は必須であり、陽性の場合には、クラミジア感染症(クラミジアの治療の項参照)の治療を行う必要もあります。
予防対策としては、性的接触時には必ずコンドームを使用することが挙げられます。また、患者だけでなく、そのパートナーに対しても、無症状であっても同時に診断や治療を行うことが重要になります。

淋菌感染症の治療の結果はどうなるの?

セフトリアキソンによる治療を行った場合、淋菌感染症への治療効果は100%に近い有効性があると考えられています。
しかし、淋菌感染症は治療効果の高い薬剤が限られており、今後の耐性菌の出現の懸念からも、治療効果の判定が必要と考えられます。そして、排尿痛、分泌物など淋菌性尿道炎の自覚症状は、治療後に淋菌が消失していない場合でも改善する場合があり、治癒と誤解されることもあります。
そのため、治療効果の判定は淋菌が検出されないことが重要であり、抗菌薬投与終了後1週間以上経過してから、淋菌検出のための検査を再度行う必要があります。
そして、女性の場合は、性器淋菌感染症の治療失敗例を放置すると不妊症や子宮外妊娠の原因となるので、治療効果の判定を行うことが推奨されています。

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