クラミジア感染症とは?

2019.04.18 性病知識コラム クラミジアのどの痛み動画性感染症性病

こんな症状ならクラミジアかも?

男性のクラミジアの症状

・排尿時の軽い痛み、違和感
・尿道から少しサラサラした分泌物が出る
・無症状の場合も

女性のクラミジアの症状

・不正出血、下腹部痛
・性交時の痛み
・汚いオリモノが出る
・無症状の場合がほとんど

クラミジアかも?と思ったら

クラミジアの詳しい説明

クラミジア感染症とは?

クラミジア感染症はクラミジア(クラミジア・トラコマチス)の感染によるもので、日本国内で最も報告の多い性感染症です。10年ほど前までは増加していましたが、その後減少傾向に転じ、ここ5年ほどは1年間の報告数が25000人前後の横ばいで推移しております。そのため、今後再度報告数が増加しないか注目されているのがクラミジア感染症です。
クラミジア感染者は淋菌感染症と同様に20歳代の年齢層に最も多くなっています。クラミジア感染症の報告数においては淋菌感染症と異なり、女性の数が男性の数より多数となっています。また、クラミジア感染症の症状は男性において淋菌感染症と比較して症状が軽く、女性も半数は無症状ともいわれております。
出産児への感染注意
また、妊婦検診においても、正常妊婦の3〜5%にクラミジア保有者がみられていることから、自覚症状のないクラミジア感染者は実際にはかなりいるのではと推測されます。
感染を受けても自覚症状に乏しいため、診断や治療に至らないことが多く、無自覚、無症状のうちにパートナーや出産児へ感染させることもあるので、注意が必要な疾患です。また、性器だけでなく、口腔性交による咽頭へのクラミジア感染もあり得ます。
さらに、クラミジアの症状が出ないまま進行することで、男性も女性も不妊症となる可能性があり、女性においては早産や子宮外妊娠のリスクも上がると考えられております。
将来の不妊症や早産や子宮外妊娠のリスクを避けるためにも、自覚症状の有無にかかわらず心配な場合や心当たりがある場合はクラミジアの検査を受けて、クラミジアが検出されたら症状が出る前に治療をおこなっていくことが重要となります。

クラミジアの感染症状

性器クラミジア感染症の場合、男性の症状は主に尿道炎で、女性の症状は主に子宮頚管炎となります。しかし、特に男性において、淋菌感染症と比較して症状が軽度で、男女とも自覚症状に乏しい疾患となります。そして、前述の淋菌感染症でもありましたが、性器クラミジア感染症はその20~30%に合併が認められるため、同時の検査が重要になります。

男性のクラミジアの症状

男性のクラミジアによる尿道炎ですが、感染後1~3週間で発症するとされています。しかし、症状を自覚されないことも多く、感染時期が良くわからない場合も多いのが現状です。その症状は、尿道から漿液性(サラサラ)から粘液性(ネバネバ)の分泌物が少量から中等量出現し、排尿痛は軽い場合が多いです。他のクラミジアの症状として、軽い尿道の痒みや不快感もありますが、症状がほとんどない場合もあります。尿道を外に向かって圧迫することで、分泌物を確認できることもあります。そして、淋菌性尿道炎と比較して、潜伏期間が長く、発症は比較的緩やかで、症状も軽度の場合が多くなるため、感染していても気づかない場合が多くなります。また、クラミジアによる精巣上体炎もありますが、こちらも淋菌による精巣上体炎と比較して、腫れは軽度で発熱の程度も軽いことが多いです。
精巣上体炎は男性不妊症の原因にもなります。

女性のクラミジアの症状

女性のクラミジアによる子宮頸管炎ですが、男性と同様に感染後1~3週間で発症するとされています。子宮頸管炎の症状として、帯下の増量や、不正出血、下腹部痛、性交痛等が現われます。また、菌量が多いものでは、強い下腹部痛が症状として表れることもあります。
しかし、女性では半数以上が、クラミジアによる自覚症状が出ないとも言われています。そのため、診断には検査を積極的に行うことによって、無症状のクラミジア感染症を発見することが重要になります。また、子宮・卵管を経て、上部へ感染が広がることにより、骨盤内へも炎症の症状が波及することもあります。その場合、強い下腹部痛や、上腹部まで激痛により、病院へ救急搬送となることもあります。
女性・妊婦の感染時リスク
クラミジア感染症により、妊婦においては子宮外妊娠や早産の原因にもなります。また、卵管での炎症により、子宮外妊娠や不妊症の原因にもなったりします。さらに、胎児が産道を通る際に感染する可能性があり、新生児の結膜炎や肺炎の原因にもなります。
性器クラミジア感染症は発症が緩徐で、症状が軽度であることから、実際の感染者数は報告数より多いと考えられます、また、自覚がないまま感染源になっていることも考えられます。そして、特に女性において、治療せずに放置しておくと不妊症や子宮外妊娠の後遺症、また分娩時の新生児への感染の可能性があります。

早期検査と適切な治療を…

予防法の啓発、無症状でも少しでも感染を疑うようなことがあればクラミジアの検査を受ける、適切な治療で治癒させる、ということが重要になります。
咽頭クラミジア感染症に関しては、男性女性ともに咽頭淋菌感染症と同様に症状が自覚されないか、乏しい場合が多くなります。そのため、検査が実施されないことも多くなり、これらの部位も感染源となっております。よって、心当たりがある場合は性器だけでなく咽頭の検査も同時に実施することが重要です。
また、後述のマイコプラズマ・ウレアプラズマ感染症の合併も近年注目されており、同時の検査を推奨しております。

検査方法・診断と治療法

尿検査とスワブ
男性の検査法としては、検体として尿を用いて、核酸増幅法(R-PCR)や抗原抗体反応による迅速診断のいずれでも診断が可能です。
女性の検査法としては、子宮頚管からスワブ(綿棒のようなもの)で検体を採取して、核酸増幅法や抗原抗体反応による迅速診断で検出します。女性の場合、淋菌感染症と同様に無症状であることが多く、女性の診断は男性と比べて発見が遅れがちなのが現状です。
男女ともに性器、咽頭において淋菌感染症の合併が考えられので、同時の検査を推奨しております。
性器クラミジア感染症の治療では、アジスロマイシンの内服が第一選択になります。治療効果は90%程とされており、この治療で治癒が得られない場合は別の治療法を考慮します。

治療の結果はどうなるの?

投薬開始から2週間後に検査によりクラミジアが検出されないか検査します。淋菌の治療が注射薬であることと異なり、内服薬による治療になるため、確実な服薬が行われないことによる不完全な治療もあり得ます。また、治療効果は90%程と淋菌感染症のものより低くなります。そのため、淋菌感染症のように確実な治癒が得られないこともあり、確実な治癒を目指して、投薬開始2週間以上経過してからクラミジアが検出されないか確認を行うことを推奨しております。

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