マイコプラズマ・ウレアプラズマ感染症とは?

2019.04.18 性病知識コラム ウレアプラズマのどの痛み動画マイコプラズマ性感染症性病陰部のかゆみ陰部の痛みや痒み

こんな症状ならマイコプラズマ・ウレアプラズマ感染症かも?

男性の場合

・排尿時の軽い痛み、違和感
・尿道から少しサラサラした分泌物が出る
・無症状の場合も

女性の場合

・不正出血、下腹部痛
・性交時の痛み
・汚いオリモノが出る
・無症状の場合がほとんど

マイコプラズマ・ウレアプラズマ感染症かも?と思ったら

マイコプラズマ・ウレアプラズマの詳しい説明

非クラミジア性非淋菌性尿道炎、マイコプラズマ・ウレアプラズマ感染症について

『非クラミジア性非淋菌性尿道炎』は、尿道炎の中でも、クラミジアにも淋菌にもよらないものとなります。その中でも特に注目度の高い、『性器マイコプラズマ・ウレアプラズマ感染症』について説明をしていきます。
性器マイコプラズマ・ウレアプラズマ感染症とは、性器へマイコプラズマやウレアプラズマが感染することで生じる感染症で、日本でこの検査が行われるようになったのが 2012年からと比較的最近知られるようになった感染症となります。
原因菌には主に下記の 4 種類が知られております。
・Mycoplasma genitalium
・Mycoplasma hominis
・Ureaplasma parvum
・Ureaplasma urealyticum
性器マイコプラズマ・ウレアプラズマ感染症は男性の場合、性器クラミジア感染症と似ており尿道炎が主な症状となりますが、症状がはっきりしなかったり症状がないまま感染している方もいます。また、女性においても、性器クラミジア感染症と同様の症状と考えられております。そのため、男性では自覚症状が強くなく、女性においては自覚症状に乏しいため、発見されないままでいることも多く、クラミジアが検出されない原因不明の男性の尿道炎の主な原因とも考えられております。また、淋病やクラミジアと合併して同時感染している可能性もあり、それぞれ治療法が異なるため、全ての検査をおこなって、それぞれの病気に対して適切な治療を選択して確実に治療していくことが必要になります。
上記の4種類の菌において、検出される菌の種類により治療法が異なっており、薬剤耐性の傾向や症状に関しても異なっていることが多く、また、まだよくわかっていない部分もある感染症となります。そのため、可能性がある場合にはなるべく早く検査を受けて原因菌を特定し、確実な治療が必要です。また症状に乏しいので定期的に検査を受けることで不妊症や子宮外妊娠や早産の原因となることや、他者への感染源となることを避けることもできます。
クラミジアや淋病はよく知られた感染症であり、発生している数も統計がありますが、マイコプラズマ・ウレアプラズマ感染症に関してはまだあまり知られていないため検査を受けられる方が少ないのが現状です。
しかし、当院においても検査を出した方において高い感染率が認められ、数という点ではクラミジア感染症と大きな差はないという印象があります。マイコプラズマ・ウレアプラズマに気づかないうちに感染していることも多く、クラミジアが検出されないからと言って安全というわけではないので、将来の不妊症や早産・子宮外妊娠のリスクを避けるためにも、性器マイコプラズマ・ウレアプラズマの検査も同時に受けて可能性のある性感染症は全て治療しておく必要があると感じております。また、クラミジア感染症と異なる点として、マイコプラズマやウレアプラズマは菌の種類によっては薬剤耐性がかなり進んでいる可能性があるという点があります。現時点で効果のある薬剤が限られており、さらに効果のある薬剤に関しても使用する量や使い方や使う期間が特殊であり、一般的な薬剤を使うだけでは除菌することが難しいのが現状です。
今後、さらに薬剤が開発されて、より治療が容易になる可能性もありますが、現時点では検出も治癒も他の性感染症と比較して難しいので、確実な検査と治療をおこなっていくことが重要となります。
感染していることがわからないまま進行することで、男性も女性も不妊症となる可能性があり、女性においては早産や子宮外妊娠のリスクも上がると考えられております。将来の不妊症や早産や子宮外妊娠のリスクを避けるためにも、自覚症状の有無にかかわらず心配な場合や心当たりがある場合は検査を受けて、検出されたら症状が出る前に治療をおこなっていくことが重要となります。
お腹が痛い

性器マイコプラズマ・ウレアプラズマの症状とは?

マイコプラズマ・ウレアプラズマの男女・咽頭別の感染症状

  • 男性性器のマイコプラズマ・ウレアプラズマの症状
  • 排尿時の違和感、軽い痛み・かゆみ、尿道からの膿(透明や白色であることが多い)
    重症例では多量の膿、頻尿・排尿困難、精巣上体炎(発熱することがあり、男性不妊症の原因にもなる)、直腸への感染により直腸炎も

  • 女性性器のマイコプラズマ・ウレアプラズマの症状
  • 子宮頚部の炎症、オリモノの異常・増加(黄色の粘液であることが多い)、かゆみ、排尿困難、頻尿および切迫尿意、骨盤痛、性交痛、尿道炎、かゆみ

  • 咽頭マイコプラズマ・ウレアプラズマの症状
  • 咽頭痛、稀に発熱

    上記で説明したように男女ともに性器クラミジア感染症と似ており、検査以外で区別することが困難となります。
    また、クラミジア感染症と同様に、咽頭への感染も考えられますが、この場合もほとんど症状がないため、気づかないまま感染している人も多いと考えられております。
    性器と咽頭のマイコプラズマ・ウレアプラズマ感染症をここではマイコプラズマ・ウレアプラズマ感染症とします。

    マイコプラズマ・ウレアプラズマの症状は男性も女性もクラミジア感染症の症状と似ています(参照:クラミジア感染症とは?)

    マイコプラズマ・ウレアプラズマ感染症の検査方法と診断

    尿検査とスワブ膣ぬぐい検査

  • 男性性器のマイコプラズマ・ウレアプラズマ検査方法
  • 男性の性器マイコプラズマ・ウレアプラズマ感染症の検査法としては、検体として尿を用いて、核酸増幅法(PCR)による診断が可能です。

  • 女性性器のマイコプラズマ・ウレアプラズマ検査方法
  • 女性の性器マイコプラズマ・ウレアプラズマ感染症の検査法としては、子宮頚管からスワブ(綿棒のようなもの)で検体を採取して、核酸増幅法(PCR)による診断が可能です。女性の場合、性器クラミジア感染症と同様に無症状であることが多く、女性のマイコプラズマ・ウレアプラズマ感染症の診断は男性と比べて発見が遅れがちなのが現状です。
    子宮

  • 咽頭マイコプラズマ・ウレアプラズマの検査方法
  • 男女ともに咽頭のマイコプラズマ・ウレアプラズマ感染症の場合は、検体として咽頭ぬぐい液を用いて核酸増幅法(PCR)による診断が可能です。

    男女ともに性器、咽頭においてマイコプラズマ・ウレアプラズマ感染症では、クラミジア感染症や淋菌感染症と症状だけでは区別できないことや、合併していることも考えられるので、同時の検査を推奨しております。

    マイコプラズマ・ウレアプラズマの治療方法は?

    マイコプラズマ・ウレアプラズマは内服治療
    マイコプラズマ・ウレアプラズマ感染症の治療では、4種類ある原因菌のどれが検出されるかに合わせて治療薬を変更しております。複数の菌が重複して感染していることもあり、その場合は治療期間が長くなったり治療薬が複数となることもあります。原因菌に合わせて適切な治療を選択した場合の治療効果は80~90%近くになると考えられておりますが、クラミジアと比較して効果のある治療薬の選択肢が限られており、また、薬剤への耐性化も進んでいると考えられるため、治療薬の適切な容量と期間を選択して、確実な内服をしていくことが重要となります。治療期間が長くなることがあり、治療には確実な内服が必要となりますが、内服を忘れる等の場合は治療効果が下がることも考えられます。クラミジアと同様の症状でありながら、クラミジアと比較して高い治療効果が得られる薬剤が少ないことと治療期間が長くなり確実な内服が必要なこと、クラミジアの治療に使用する薬剤では治療効果が少なかったり効果がないことがあること、これらから医師の指示による適切な治療薬を確実に使用することが治癒へ重要となる疾患であります。薬剤への耐性化により一般的な薬剤の使用では治癒が得られないことが多い疾患であり、また、現在使用されている薬剤へも今後耐性化が進んでいくと考えられているため、検出された場合は確実に治療して治癒していることを確認していくことが重要となります。

    マイコプラズマ・ウレアプラズマの治療結果

    投薬開始から2週間後に検査によりマイコプラズマ・ウレアプラズマが検出されないか検査します。
    淋菌の治療が注射薬であることや、クラミジアの治療の内服回数と異なり、マイコプラズマ・ウレアプラズマ感染症の治療は内服薬を1週間ほど使用することになるため、確実な服薬が行われないことによる不完全な治療もあり得ます。その場合は治療効果が下がることも考えられます。
    そのため、確実な治癒が得られないこともあり、また、効果の高い薬剤が限られており耐性菌の出現も懸念されているため、マイコプラズマ・ウレアプラズマ感染症の確実な治癒を目指して、投薬開始2週間以上経過してからマイコプラズマ・ウレアプラズマが検出されないか確認を行うことを推奨しております。

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      ・09/16(水)【11:00~13:00、14:00~20:00】
      ・09/23(水)【11:00~13:00、14:00~20:00】
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