性病ごとに正確な検査を受けられる時期は変わる⁉生理中でも早期検査を!

性病検査を受ける時期と検査方法

性感染症(以下「性病」という)の検査に関して、感染の機会から検査を受ける適切なタイミングはいつなのでしょうか?
また定期検査を受ける場合はどのような周期で受けられると良いと考えられるのでしょうか?

多くの病気では何か自覚症状がある時に検査をすると思います。しかし多くの性病が他の病気と異なる点として、検査を受けて初めて感染していることが判明するという点があります。

さらに性病ごとに潜伏期間と正確な検査が受けられるまでの期間(ウィンドウ・ピリオド)があり、検査を受ける適切なタイミングが存在しています。

こちらでは、それぞれの疾患に関しての適切な時期や症状がなくても検査を受ける必要性、
生理中でも検査を受けることができるかどうかをご説明していきます。

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性病検査を受ける時期とタイミング

性病検査を受ける適切な時期は気になったタイミング

性病は治療と他者への感染を防ぐという点での早期発見が重要となります。そのため性病の検査を受ける最も適切なタイミングを理解し、自分と周りの人を守りましょう。

正確な検査を受けられるまでの期間(ウィンドウ・ピリオド)

ウィンドウ・ピリオド(ウィンドウ期)とは、感染している病原体の検出限界値を下回っているため、検査で正確な判定できない空白時期を言います。

ウィンドウ・ピリオドはその性病によって異なりますが、ウィンドウ・ピリオドを過ぎてからの検査陰性は感染していないことへの信頼度の高い結果と考えられます。

感染してから症状が出るまでの期間(潜伏期間)

病原体に感染してから体に症状が出るまでの期間、あるいは感染性を持つようになるまでの期間のことを潜伏期間と言います。性病の場合、潜伏期間は初めて症状が出るまでの期間を指すことが多いです。

病気により、この潜伏期間と前述のウィンドウ・ピリオドは様々です。潜伏期間で症状は出現してないがウインドウ・ピリオドを過ぎており、検査で判明することがあります。
また、ウィンドウ・ピリオドで検査での判定は困難ですが、症状が先に出ていることもあります。

適切な時期は気になるタイミング

性病は感染の時期がはっきりしないことも多いです。そのため、ウィンドウ・ピリオドの可能性を考慮するなら複数回の検査が必要なこともあり、1度の検査で全てを解決させるのは危険です。

  • ウィンドウ・ピリオドでも検査で判定できることがあり検査は受けられる
  • 自覚症状がある場合は検査を考慮する
  • 自覚症状があっても検査陰性のことがあるが性病を診断して治療開始できることもある
  • 自覚症状がなくても気になるなら早期発見のため早めに検査を受ける
  • ウィンドウ・ピリオドを気にして性病の検査を伸ばすと、他の性病の検査が遅れる
  • 他の性病の検査が遅れることで、実際に感染している性病の発見が遅れることもある

実際に性病に感染しているかどうかは、検査を受けないと判定できません。また、どの性病が疑われるか、どの性病の検査を受けるべきか、経過や症状から適切な検査を受ける必要があります。

ウィンドウ・ピリオドを気にして受診を先延ばしにすると、必要な検査を受ける時期が遅れる可能性があります。そのため、性病が気になる、検査を受ける必要がある、そういう際はできるだけ早く検査を受けましょう。

複数の性病のが同時に感染する重複感染について詳しくはこちら
自由診療と保険診療について詳しくはこちら

仕事の関係で性病の定期検査が必要な場合

性病の定期検査
定期検査を受けるタイミングや頻度に関して質問や相談を受けることが多いですが、どのような周期で受けるのが正しいのかに関しては、ウィンドウ・ピリオドと潜伏期間の関係から難しいのが現状となります。

「性病が気になる」「検査を受ける必要がある」そういう際はできるだけ早く検査を受けることが安全です。

すぐに検査を受けた方が良いケース

これらの場合においては、すぐに検査を受けることを推奨します。

  1. ご自身に少しでも不安や気になることがある場合
  2. ご自身に自覚症状がなくとも相手に症状が出現した場合
  3. 関わった相手の方がその時点で既に何らかの症状がある場合
  4. 関わった方が性病に感染していることが判明した場合
  5. お仕事で提出を求められた場合

症状がない潜伏期でも感染の判定ができることがあり、早い時期に検査にて感染の有無を知ることが治療と他者への感染予防に重要となります。

感染時期や相手の特定が難しいケース

性病は潜伏期が長かったり自覚症状に乏しい場合が多く、正確な感染の時期や感染相手の特定は難しいのが現状です。

特に不特定多数の方との接触がある場合は、ウィンドウ・ピリオドを気にして検査を先延ばしにするよりもウィンドウ・ピリオドが来たものから検査を受けましょう。

また、感染機会の特定は困難なためウィンドウ・ピリオドの確認が難しいこともあります。その場合はウィンドウ・ピリオドを気にせず、気になる時に検査を受けること、1回ではなく複数回検査を受けることが重要になります。

感染する機会の頻度で定期検査のペースを決める

性病の検査を受けるべき周期は感染する機会の頻度から考慮しましょう。一般的にはパートナーが変わった時など新たに感染する機会があった際に検査をしましょう。

また、仕事で感染する機会の多い方は少なくとも月に一度はしっかりと検査を行い、感染の有無を確認しましょう。

自覚症状がなくても性病の検査を受ける意義

性病は前述した通り検査を受けて初めて感染していることが判明します。多くの人が「性器になにか違和感を感じる…」「病院で検査をした方がいいかも…」と感じてから検査を受けるでしょう。

しかし、定期検査を受ける周期でもあるように、性病は症状がない潜伏期間でも感染の判定ができることがあり、早い時期に検査にて感染の有無を知ることが治療と他者への感染予防に重要となります。

繰り返しになりますが、性病には潜伏期間が長く自覚症状に乏しいものが多いことから、正確な感染の時期や感染相手の特定は難しくなります。そのため、ウィンドウ・ピリオドを気にせずに検査を受けることが早期発見に繋がります。

生理期間中でも性病検査は受けるべき

当院では「生理中に検査を受けることができますか?」「生理がきてしまったので検査を受ける予定を後日に変更した方がいいですか?」などの質問を受けることがあるので解説します。

生理期間中でもほとんどの検査を受けられる

結論としては、生理期間中であってもほとんどの性病の検査を受けることができます。血液検査で検査を実施する性病に関しては生理の血液が検体に付着することはありません。

膣分泌物を採取する場合であっても血液の付着によって性病への感染の有無が変化するわけではありません。

先延ばしにせずできるだけ早く検査する

また、生理期間中で膣分泌物を採取した検体に血液が付着したとしても、病原体の検出は血液そのものを標的としていないことから、検査に大きな影響はないことが多いです。

性病の検査はきっかけからできるだけ早く、さらにきっかけが複数回である場合はウィンドウ・ピリオドの短い検査を高頻度で受けることが重要となります。

そのため、生理期間中であっても性病の検査を受けるべきで、検査を先延ばしにする必要はないと考えます。

性病ごとの検査を受けられる時期(ウィンドウ・ピリオド)

それでは各性病のウィンドウ・ピリオドを確認していきましょう。
ウィンドウ・ピリオドを過ぎると検査で感染の有無を正しく判定できる可能性が高まります。

性病の検査タイミング

そのためウィンドウ・ピリオドを知ることで性病の検査を受ける適切な時期を知ることができ、最短で検査を受けることで早期発見にもつながります。

そして早期発見により、他者へ感染させる可能性と病気の進行を同時に防ぐことも可能となります。上に掲載する画像が各性病のウィンドウ・ピリオドと考えられている期間となります。

性病ごとの検査メニューについて詳しくはこちら

まとめ

今回は「性病検査を受ける時期とタイミング」について解説しました。

  • 性病は自覚症状に乏しいものも多く、検査で初めて感染が判明することがある
  • 性病の検査を受ける適切な時期は、気になるタイミング
  • 感染した要因の特定が難しい場合は、ウィンドウ・ピリオドが来たものから受ける。もしくは気になる時に検査を受け、1回ではなく複数回検査を受ける
  • 生理期間中でも先延ばしにせず、なるべく早く検査を受ける
  • 各性病ごとのウィンドウ・ピリオドを理解し、感染の有無を正しく判定する

自覚症状の有無や潜伏期間中にかかわらず、性病に感染しているかもしれないという不安など、少しでも気になることがあれば早めに検査を受けましょう。感染が判明している場合は治療することが重要となります。

そして感染が判明した場合、パートナーの方も症状がなくても検査・治療を受けることが重要です。一緒に検査・治療を受けることが再感染の予防に必要で、お互いの安心に繋がります。

当クリニックではセット検査を行う際、一部検査タイミングが合わないものが含まれていても、セット検査適用可能な場合がありますので、ご相談ください。

ノワール大宮
性病検査・治療のお悩みご相談ください。
埼玉県JR大宮駅東口徒歩4分、性病検査・治療、AGA(男性型脱毛症)治療・女性の薄毛治療など、デリケートなお悩みに寄り添い、解決へ導く専門医クリニックです。待合から診察までお一人様一室のプライベート個室診療を導入。患者様それぞれにあった治療を行います。
ノワール大宮クリニック 院長:成田学史

執筆者:成田 学史
ノワール大宮クリニック院長(医師)
2014年(平成26年)北海道大学医学部医学科卒業
日本性感染症学会 会員
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