20代のEDによくある原因はなに?初期症状のチェックや改善方法を紹介

公開日:2024年06月24日

更新日:2024年06月24日

EDコラム
20代のEDによくある原因はなに?初期症状のチェックや改善方法を紹介
 
EDとは「Erectile Dysfunction」の略語で、日本語では「勃起障害」や「勃起不全」と訳されます。
EDは加齢とともに増える傾向があり、若年者には珍しいと考えられる方も多いですが、実際には20代等の若年者でEDに悩む方も多いです。
EDには大きく分けて心因性のEDと器質性のEDがあります。
器質性のEDは身体に問題があるEDですが、心因性EDとは器質的に問題がない精神的な問題を指しています。
そして実際にはこの2つの複合要因によるEDもあります。
20代等の若年者のEDはその多くが心因性です。
ここでは20代のEDに関して解説していきます。

20代でもEDになる?

EDは20代等の若年者でもなることがあります。
EDは加齢とともに増える傾向があり、若年者には珍しいと考えられる方も多いですが、実際には20代等の若年者でEDに悩む方も多く、若年者の場合は治療薬なしでの改善が難しいこともあります。
20代のEDは多くが心因性のEDです。
心因性のEDの器質的な要因によるEDとの大きな違いは身体的に何か問題があるわけではない点です。
身体に問題がないため、「勃起はするが不安定で性行為が困難」である場合や「特定の相手や場面で勃起がするときとしない時がある」という場合や「朝立ちはするが性行為時に勃起しない」という場合もあります。
20代等の若年者のEDが治療薬なしでの改善が難しくなる理由として、その多くが心因性のEDで、原因が複雑で特定が難しく、原因を特定しても除去が難しいことが多いからです。
しかし、身体の器質的には問題ないことが多いため、ED治療薬の効果が高いことも多いです。
身体に問題がないかわりにEDの原因の特定が難しく、特定できても除外することが難しいことがあり、深く悩まずにED治療薬を使って性行為における成功体験を重ねて自信をつけることが重要です。

20代でEDになる10個の原因やきっかけ

20代のEDは主に精神的要因が関与する心因性EDです。
勃起の機能に問題がないため特定の場面におけるEDというのが心因性EDではよくあることですが、以下にその原因やきっかけを記載していきます。

①性行為の経験の少なさ等による不安や焦燥感

性行為の経験が少ないことによる不安や焦りが強いと、EDになることがあります。
また、経験が少ないわけではなくても、性行為をしなければいけないという重圧も同様に不安や焦りに結び付いて、EDを引き起こすことがあります。
勃起は副交感神経が司っており、ある程度リラックスして落ち着ける状態の方が勃起しやすくなります。
頑張ろうとするほど勃起しにくくなってしまう可能性があり、仮に勃起したとしてもそのような状態だと勃起の維持も難しくなります。
このような場合では勃起そのものが難しいというより、上手くいかない際に勃起の維持が難しくなることで挿入や射精が困難になることが多いです。
身体の器質的には問題はなく勃起そのものは起きるであることから、ED治療薬がよく効く場合が多いです。

②過去の性行為の際の失敗

過去の性行為の際の失敗が原因で性行為への意欲や自信を失ってしまい、EDになることがあります。
状態としては上に記載した「性行為の経験が少ないことによる不安や焦りが強い」と同様の不安や焦りという精神的な原因が中心となる心因性のEDと考えられます。
この場合でも身体の器質的には問題はなく勃起そのものは起きることが多いため、ED治療薬がよく効く場合が多いです。
ED治療薬を使用して性行為の成功体験を重ねることは、心因性EDの克服にもつながりますし、ED治療薬を使用することは重要な治療法であると言えます。

③女性や女性器への苦手意識や嫌悪感

女性や女性器への苦手意識があって勃起が生じないという男性もいます。
この場合は大きく分けて、女性や女性器そのものへの苦手意識や嫌悪感があって勃起が生じない場合と、女性の身体や女性器には興味があるが女性が苦手でどう接したらいいかわからないから勃起しにくいという場合があります。
前者であればそもそも性行為の必要がない場合もあるでしょうから、問題となりやすいのは後者で、後者では女性と上手く接するために慣れるということが重要です。
そして、この場合でも身体の器質的には問題がない以上は勃起は生じるため、ED治療薬を使用すると少しの刺激等で勃起の導入さえあれば、ED治療薬の作用で勃起の維持が可能となります。
この場合もED治療薬を使用して性行為の成功体験を重ねることが結果的にEDの克服になる可能性があります。

④男性器に自信がない

男性器のサイズや形態、射精までの時間等において、自信がなくなることで性行為への意欲を失ったり、性行為の際に不安や焦りが強くなってEDとなることがあります。
なかなか射精しないということで、焦りから挿入中に勃起の維持が難しくなる「中折れ」が起きることもあります。
こちらはパートナーと話し合ったり確認することである程度克服可能かもしれません。
また、この場合もED治療薬を使用して勃起の維持を容易にして成功体験を重ねることがEDの克服につながりやすいと言えます。
性交中に勃起の維持が難しくなる中折れとは?

⑤刺激が強い自慰行為に慣れる

刺激が強い自慰行為が習慣化していると、実際の性行為で勃起しにくくなったり、勃起しても射精間で勃起が維持できなくなることがあります。
前者は視覚等での強い刺激への慣れで、実際の性行為の際との感覚の乖離が原因で興奮が生じにくくなっている状態です。
後者は自慰行為そのものの刺激が強いことが習慣化して、挿入時の刺激が相対的に弱く感じてしまい、射精に至らず勃起を維持できなくなってしまい挿入中の「中折れ」等が起きてしまう状態です。
これらの解決策として、実際の性行為に慣れることがあります。
そして、実際には性行為に慣れて成功体験を重ねること自体が困難な状態であることも多いため、ED治療薬を使用して実際の性行為に慣れていくことが治療に重要です。
身体の器質的に問題がない以上はED治療薬は効果を発揮しやすく、勃起の導入さえあれば治療薬がその維持を補助してくれるため、成功体験を積み重ねやすくなります。

⑥幼少期の心的外傷

幼少期に性的虐待や性被害等の体験が心的外傷となって、トラウマ(心的外傷後ストレス障害)が心因性EDを引き起こす場合です。
性行為での興奮を得ることが難しく、避けるようになります。
幼少期の性的な知識がないころに被害を受けて、本人がそれを認知していないEDもあったり、本人が現在の状態を自覚していないこともあります。
この場合も身体の器質的に問題がないのであればED治療薬は効果を発揮しますが、性行為そのものを避けるような状態であれば対策は難しく複雑化します。

⑦慢性的なストレス

ストレスは性欲に重要な男性ホルモンの一種であるテストステロンの生成に影響を与えます。
体がストレスを感じるとコルチゾールというホルモンが分泌されますが、コルチゾールによりテストステロンの分泌が抑制されることが知られています。
その結果として、性欲が減少してしまい、性行為への意欲も低くなってしまい、EDが生じることがあります。
この対策としては、ストレス源を判明させてストレスを除去することが重要ですが、取り除くことが難しい場合もあります。
性行為への意欲が低い際に無理して性行為する必要はないかと考えますが、この場合でも身体の器質的に問題がなく勃起の導入が少しでもあれば、ED治療薬は高い効果を発揮します。
ストレスのみが原因というより、ストレスにより性欲が減少したことにより直近の性行為の成功体験が少ないことが原因と言えるので、ED治療薬により成功体験を重ねることは治療として重要です。

⑧うつ病などの精神疾患

うつ病や抑うつ気分になると、気分の落ち込みから何をするにも意欲がわかずに行動できなくなってしまいます。
性欲も失われて、性行為自体への意欲も低くなるか無くなるため、EDとなります。
この場合は勃起の機能そのものに問題がなかったとしても、性欲がないことが原因であるため、その原因の改善が重要です。
意欲がないなら行為そのものも起きないため、EDを改善することが難しいからです。
少しでも意欲があったり、意欲があるのにEDであることから性行為が難しいと感じているのであれば、ED治療薬は効果を発揮して性行為の補助となるでしょう。

⑨抗うつ薬等による薬剤性のED

薬の副作用が原因のEDを薬剤性EDと呼びます。
特に20代等の若年者では抗うつ薬による薬剤性EDが中心です。
選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)、セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)三環系抗うつ薬などで薬剤性EDが報告されております。
20代のEDを最初から心因性EDであると決めつけることなく、現在かかっている病気や使用している薬剤を確認することが重要です。
そして薬剤性EDの場合はEDの改善のためにその薬剤を止めることは難しい場合も多いですが、身体に直接器質的な問題がない以上はED治療薬の効果は高いことが多いです。

⑩血管性や神経性の要因による器質性ED

身体的に問題がある器質性EDは20代では少ないですが、20代のEDを最初から心因性EDであると決めつけると、背景にある重要な原因や病気の発症を見逃すことになります。
勃起そのものは可能で、勃起が生じた場合に硬さは十分だが、その勃起が不安定であったり場面によって困難になるといったEDの場合には心因性EDであることが多いです。
若年者のEDに関してはまず勃起そのものが起きるのかを確認したうえで、背景にEDの原因になる病気の有無も確認すべきです。
心因性のEDも器質性のEDも基本的な治療法は変わりませんが、器質的な要因が主要因である場合のEDの方が治療薬の反応が得られにくい場合があります。
また、EDとなる原因の病気のコントロールや対策を同時に行うことでED治療薬の効果が高くなる可能性があります。

20代のED症状を改善する方法

20代のEDは心因性のEDが多いです。
心因性のEDの場合は、性行為への意欲はあるが難しいと感じている場合が多くなります。
このような場合はED治療薬の効果が非常に高く、ED治療薬がその治療の中心的役割を果たします。
しかし、若年者でも身体の器質的要因によるEDや薬剤性EDもあるため、安易に心因性と決めずに背景に何か原因があるかの確認は重要です。

①ED治療薬を服用する

20代のEDは心因性のEDが多いです。
心因性のEDは、性行為への意欲はあるが実際の行為での不安や焦りで難しい場合や、勃起は可能だが性行為の途中で勃起の維持が難しくなる場合や、性行為への意欲が減っている場合があります。
意欲があったり勃起が可能な場合は、ED治療薬は勃起の維持を補助する作用があるため、ED治療薬の服用により改善が容易なことが多いです。
身体の器質的な問題が認められないEDは治療薬の効果が最も発揮されやすい状態だからです。
性行為への意欲はED治療薬で改善することは難しいですが、ED治療薬を使用することで性行為への困難感が減って意欲が復活する可能性もあります。
このように、特に心因性によるEDでは多くの場合にED治療薬の効果が高いといえ、重要な治療法となります。

②原因がある場合はその原因を除去する

EDが心因性のものでも、薬剤性のものでも器質的な要因によるものでも、その直接の原因を除去することができれば、EDは改善します。
そのために重要なことは、EDの原因を安易に精神的なものであると決めつけないこと、身体の状態や背景を確認して何か原因がないか探すことです。
しかし、心因性によるものの場合はその直接の原因の特定が難しく、特定できても除去が難しいという問題があります。
薬剤性EDの場合は原因を特定できても、その薬剤は必要なもののため除去すべきでない場合が多いです。
身体の器質的な要因がある場合は、原因の除去が困難であることが多いですが、可逆的な変化の場合は改善可能です。
神経障害等の身体の器質的要因によるEDが不可逆的な場合を除いて、ED治療薬は効果を発揮するので、原因を特定して除去しようとする姿勢と同時にED治療薬を使用することがEDの改善に重要です。
実際にはEDの原因の確認はED治療薬が効果を発揮できるかの確認としての意義が大きいです。

③ストレス源を除去する

ストレス源を特定し除去することができれば、ストレスによるEDの場合は改善に向かいます。
しかしストレスによるEDは心因性EDでもあり、原因特定が難しく、特定できても除去が困難な場合もあります。
できるだけストレス源から離れるかストレスを感じにくくすることでEDを少しでも改善しようとすることが重要でしょう。
そして、この場合も身体の器質に問題がないことが多く、ED治療薬の治療効果は高いと考えられます。
強いストレス下では性欲が減少してしまうため、少しでもこれを改善して性行為への意欲を高めたり、ED治療薬が効果を発揮しやすくすることが重要です。

彼氏がEDかも?と気づいたときの対処法

彼氏がEDかもしれないと感じたときは、責めずに受け入れることが大事です。
責めてしまうとストレスや緊張でEDを悪化させることがあります。
また、二人の関係や性行中の自分の言動が彼氏にとって負担になっていないか振り返ってみましょう。
そして、『薬が効くみたいだよ』と、自然に治療を勧めてみてください。
ED治療薬を使うと改善する可能性が高いです。

EDの初期症状をチェック

EDは初期症状があるというより、EDかもしれないと感じるならEDである可能性が高いです。

・性的刺激があっても勃起が起きにくいことがある
・勃起はするが性行為を行う際に維持できるか不安である
・勃起するが硬さに不安がある
・性欲が以前より減った気がする

これらの症状があると、今後EDになるか既にEDである可能性があります。
勃起が起きている時点で神経障害等による身体的に不可逆的なEDになっているわけではありません。
そのようなEDは治療薬の効果が高く、服用により改善可能ですので、クリニックに相談してED治療薬を使ってみるのが良いかと思います。
EDの初期症状ってどんなもの?

20代のEDに関する相談は"ノワール大宮クリニック"

20代等の若い方でEDの不安がある方は、当クリニックでもED治療薬の処方は可能ですので、お気軽にご相談ください。
20代の方にもED治療薬の効果は非常に高く、使用できる方が使用する場合は安全に使用できます。
また、EDでお悩みでなくともED治療薬を使ってみたいという方はED治療薬は安全に使うことができ、快適な性生活の補助をすることができます。
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まとめ

今回は「20代のEDによくある原因、初期症状や改善方法」について解説しました。

  • 20代のEDは主に精神的要因が関与する心因性EDで身体の器質的には問題ないことが多い
  • 心因性のEDでは原因が複雑で特定が難しく、原因を特定しても除去が難しいことが多いが、身体の器質的には問題ないことが多いため、ED治療薬の効果が高い
  • 心因性のEDの原因の除去が難しいことが多い以上は、ED治療薬を使って性行為における成功体験を重ねて自信をつけることが重要である
  • 20代のEDを最初から心因性EDであると決めつけると背景にある重要な原因や病気の発症を見逃すことになるので、まずは服薬する薬剤やかかっている病気を確認してEDになる原因があるか探すべきである
  • 20代等の若年者の薬剤性EDや器質的要因によるEDもED治療薬による改善は可能である。
  • 勃起が起きている時点で神経障害等による身体的に不可逆的なEDではないので、20代等の若年者でもED治療薬による治療効果は高くEDを治すのに最も確実な方法である

 
20代でEDになったかもしれないと感じている方は、ED治療薬の効果は高く、治療で改善できる可能性があります。
当クリニックでは性感染症の治療のみならず、ED治療も承っておりますので、お気軽にご相談ください。

執筆者:成田 学史
ノワール大宮クリニック院長(医師)
2014年(平成26年)北海道大学医学部医学科卒業
日本性感染症学会 会員
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