早漏とは?原因と治し方について

公開日:2024年06月04日

更新日:2024年06月11日

EDコラム
早漏とは?原因と治し方について
 
意外と気にされている方が多いのが「早漏」についてのお悩みです。
早漏により性行為を苦手に感じる方も多いです。
早漏は日本人男性で悩んでいる方が多いという調査結果もあり、様々な対策や改善方法が出回っています。
こちらでは、早漏の定義や原因、改善方法について解説します。

早漏とは?

早漏とは、射精障害の1つで、射精のコントロールができず、性行為の挿入前や挿入後すぐに意志に反して射精してしまうことを指します。
「日本人男性の3.5人に1人が早漏であると感じている」という調査結果もあり、早漏の悩みを抱えている人が多いのが現状です。


情報元:株式会社TENGAヘルスケア(画像を当方で作成しました)

早漏はパートナーとの性行為における満足度に関わると感じ、関係悪化の原因に繋がる可能性があると自信喪失を起こし不安やストレスを招く人もいる深刻な問題でもあります。

早漏の定義はある?

日本では「挿入から射精までの時間が何分以内が早漏」という明確な定義はありません。
一般的に早漏と言われる定義は、国際性機能学会(ISSM)の発表した定義であることが多く、以下のものになります。


 
しかし、こちらはあくまでも目安でしかないため、射精までの時間が3分や5分以内であっても自分自身やパートナーが苦痛を感じて、性行為に対してネガティブな感情があれば早漏であるとされます。

女性が望む射精までの時間

「理想の挿入時間」については、様々な調査が行われていますが、下記のような結果が出ています。


情報元:株式会社TENGAヘルスケア(画像を当方で作成しました)

調査結果から「実際の挿入時間の平均は11.2分」、「理想の挿入時間の平均は9.7分」でした。これを見て思っていたよりも短いと感じた男性も多いと思います。

5分程度の挿入でも満足できる女性は多く、過度に早漏をコンプレックスに思う必要はないと言えるかもしれません。挿入時間が長ければいいわけではなく、相手の要望を聞いたうえでお互いにストレスに感じず満足度の高さを確認することが重要です。

早漏の原因はなに?

早漏の原因には主に「心因性」「過敏性」「衰弱性」の3つの要因があります。
早漏の原因はこれらの単一の要因や複数の組み合わせであると考えられています。

心因性早漏

不安等の心理的により早漏になるものが心因性早漏です。
ED(勃起障害)があることで不安になり早く挿入しようと焦ったり、性行為で早く射精してしまった経験により、性行為中の不安が原因で早漏になります。
不安により交感神経が活発に働いて興奮しやすくなり、射精もしやすくなってしまうのが心因性の早漏の正体です。
仕事や人間関係等の日常生活のストレスでも交感神経が活発化するので、早漏の原因になることがあります。

過敏性早漏

少しの刺激で射精してしまうのが過敏性早漏です。
ペニスやその周りの皮膚の神経が敏感であることが原因で、勃起力や性欲が強い人がなりやすいとされ、10代、20代に多いとされます。
仮性包茎等で亀頭が普段刺激に慣れていない場合も、過敏性早漏になりやすく、触られただけで射精してしまうこともあります。

衰弱性早漏

筋力が低下すると射精しやすい状態になることが原因の早漏です。
運動不足や加齢が原因と考えられます。
筋肉が衰えたり男性ホルモンの分泌が減ると、射精をコントロールする筋力が弱くなっていき、射精しやすい状態になって早漏になります。
筋力の低下は射精の勢いも弱めます。
衰弱性早漏は、男性ホルモンの分泌量が低下すると起きると考えられ、主に40代以降に見られます。
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早漏の治し方・改善方法

早漏は射精の時間をコントロールすることで改善できます。
また心因性や過敏性の早漏の場合はその原因の除去が重要で、治療薬を使って改善することもできます。
ここではその改善方法に関して解説していきます。

ED治療

ED治療そのものが早漏にも有効です。
早漏の原因で最も多いのは心因性の早漏と考えられ、特にこれといった要因がないことも多いです。
心因性の早漏は性交中の不安が原因であり、どの年代でもその不安に多いのは勃起の維持に関してです。
勃起の維持に不安があって急いで挿入しようとしたり、挿入後に中折れの不安があって急いで性行為を進めようとすることで、早く写生してしまう可能性が上がります。
そして、性行為中に早く射精してしまった経験により、さらに不安を強めて早漏になる可能性を強めてしまうこともあります。
このような性行為中の不安の改善に最も効果が高いのがED治療です。
ED治療のためにED治療薬を使用することは、性行為中の不安を取り除くことと成功体験を重ねることにつながりますし、性行為の経験を重ねることは過敏性早漏や衰弱性早漏の改善にも効果があると考えられます。
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射精のコントロール

早漏の改善策は「射精の時間をコントロールすること」というのは逆説的ですが、性行為を重ねることで慣れていき、射精の時間をある程度コントロールできるようになっていきます。
このままずっと早漏であると不安に思う方も多いと思いますが、慣れることで改善する方も多いです。
また、マスターベーション(オナニー)による早漏改善法もあり、どこまで効果があるか予測は難しいものの器具等が必要ないので試してみる価値はあります。
「スタート&ストップ法」と呼ばれる早漏改善法は下記になります。
①マスターベーションを通常通り行う
②射精しそうになったら手を止めて射精しないようにする
③落ち着いたら再開する
④①~③を繰り返した後に射精する

早漏治療薬の使用

早漏の改善には治療薬を使用することもできます。
早漏改善の治療薬として知られているものに「ダポキセチン」があります。
選択的セロトニン再取り込み阻害剤(SSRI)であり、抗うつ薬として知られる「パロキセチン」と同タイプの薬剤です。
セロトニンとは脳内伝達物質の一種で、極度の興奮や緊張を抑える効果があるとされております。
ダポキセチンは神経シナプスにおけるセロトニンの再吸収を抑制することで放出されたセロトニンの濃度を上げて、セロトニンの効果を増強します。
その結果として、射精までの時間の延長も期待できます。
ダポキセチンは使用する回数を重ねることで働きが増すため、1回目の服用であまり効果がない場合でも、2回目以降からより効果を発揮しやすくなっていきます。
ダポキセチンは即効性があり副作用も少ないので安全に使用できます。
主な副作用には、不眠、頭痛、めまい、吐き気、下痢等があります。

早漏改善にED治療薬も有効です

早漏の原因に最も多いのは心因性で、その要因として勃起の維持の不安が潜んでいることが多いです。
また、心因性や過敏性の早漏には性行為の成功体験を重ねて慣れることで改善することが多く、慣れるためには勃起の維持の不安がなくなることが重要です。
そして、衰弱性の早漏の場合は加齢等により勃起の維持が難しくなっていることが多いのでED治療薬で勃起を維持を達成することが早漏改善のスタートになります。
このように、早漏に関してどの原因であってもバイアグラなどのED治療薬が有効です。
ED治療薬を使用することで性行為中の勃起の維持が容易となり、射精の時間をコントロールしやすくなります。
もし、ED治療薬の購入や使用に不安があると、少しでも感じた方は、当クリニックでもED治療薬の処方は可能ですので、お気軽にご相談ください。
ED治療薬の効果は非常に高く、使用できる方が使用する場合は安全に使用できます。
また、EDで悩んでいる方以外も、ED治療薬を使うことができ、快適な性生活の補助を行うことができます。
ED治療薬処方までの流れはこちら

まとめ

今回は「早漏の定義と原因、治し方について」について解説しました。

  • 早漏には明確な定義はなく、自分自身やパートナーが苦痛を感じて、性行為に対してネガティブな感情があれば早漏であるとされる
  • 理想の挿入時間は男性が思っているより短いことが多く、不安な場合はパートナー間で話し合ってみることが重要である
  • 早漏の原因には主に「心因性」「過敏性」「衰弱性」の3つがある
  • 早漏の改善策には「射精のコントロール」「早漏防止薬の使用」「ED治療薬の使用」がある
  • 性行為への不安の解消と慣れで早漏は改善可能である
  • 性行為への不安の解消と慣れのためには勃起の維持が重要で、勃起の維持にはED治療薬が有効である

 
もし、早漏でお悩みを抱えている方は、ED治療薬により早漏を改善できる可能性があり、当クリニックでもED治療を受けることができますので、お気軽にご相談ください。

執筆者:成田 学史
ノワール大宮クリニック院長(医師)
2014年(平成26年)北海道大学医学部医学科卒業
日本性感染症学会 会員
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