中折れとは?基本~世代別の原因や女性の本音、改善方法などを解説

公開日:2024年03月19日

更新日:2024年11月01日

EDコラム
中折れとは?基本~世代別の原因や女性の本音、改善方法などを解説

中折れは勃起障害(以下、EDとする)の一部で、性行為中に勃起を維持できず萎えてしまうことを指しますが、これにより性行為の継続が困難となります。一般に器質的要因が増える40代以降で増えるとされますが、20代や30代でも主に心理的要因で中折れが起きることがあり、様々な年代における悩みといえます。ここでは、中折れとは何かと、その原因と対策を解説していきます。

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中折れとは?

中折れとは、性行為において勃起により挿入可能なものの、挿入後の行為中に萎えてしまい勃起の維持が困難な状態を指します。EDの定義は「十分な勃起をしない、もしくは維持できないために満足のいく性行為をおこなえないこと」なので、中折れもEDに含まれます。勃起時に外力によりペニスそのものが折れる陰茎折症とは異なり、中折れは痛みはありません。中折れを経験する人は40代から多く見られると言われております。勃起はして挿入可能なため、一般に知られるEDのような十分に勃起しない状態とは異なり、EDの自覚がないことも多いです。しかし、中折れも治療により改善可能な症状で、勃起自体は可能なことからEDの中では対策しやすいと考えられます。

中折れし始めるとどうなる?

中折れは挿入後の行為中に萎えてしまい勃起の維持が困難な状態なので、中折れし始めると勃起の維持が困難となって萎えていき、性行為の継続が難しくなります。
そして、中折れによって性行為の継続が難しくなることへの焦りから、早く性行為を終えようとして早漏になる可能性や、焦ることで勃起自体が起きにくくなり性行為が難しくなることもあります。
勃起は副交感神経優位で起こり、射精は交感神経優位で起こることから、焦らず心理的に余裕がある方が性行為は継続しやすいです。
さらに、中折れはEDであることから、EDの原因となる身体的な要因が潜んでいることもあるため、加齢とともに増えることではありますが健康状態も確認した方が良いでしょう。

中折れの原因とは?

中折れの原因には大きく分けて3つの原因があります。
・血管の障害
・神経の障害
・心理的な要因
中折れの原因はEDの原因と同様と考えられます。ペニスへの血液の流入とその貯留に問題があると勃起しない、もしくは勃起の維持が困難となります。このうち「血管の障害」と「神経の障害」は身体の器質的要因であり「心理的な要因」はその名の通り心理的な要因ですが、原因に器質的な要因がないものを指します。中折れの原因は1つではなく複数である場合もあります。

血管の障害

中折れの原因で最も多いと考えられるのは、高血圧や脂質異常症や加齢が原因の動脈硬化による血管の障害です。血管が硬くなることで血管が詰まりやすくなり、血流も減少するため、勃起に必要な血流量の増加が起きにくくなります。中折れがみられるようになると、動脈硬化が始まっている可能性があると捉えることもできます。進行すると不可逆的な変化となり、ED治療は難しく、その場合は中折れの治療も困難です。]

神経の障害

糖尿病の合併症による神経障害もEDの原因で重要で、中折れの原因にもなります。糖尿病のコントロールが悪いままだと合併症として最初に神経障害が現れますが、これによりペニスの血流量を増加させるシグナルを伝達する神経が障害されてしまいます。その結果、勃起しなくなる、勃起を維持できなくなるといった症状が現れ、中折れの原因になります。糖尿病による神経障害は初期段階であれば血糖コントロールで改善しますが、進行すると不可逆的となり、この場合のED治療は難しく中折れの改善も困難となります。

心理的な要因

性交への不安、日常生活のストレスや疲労で勃起しづらくなったり勃起の維持が難しくなり、中折れの原因となります。中折れを経験すると、再度中折れすることの不安や緊張で中折れの原因となりやすくなります。勃起は副交感神経系が支配しており、リラックスしたほうがその維持に有効です。またこの原因は器質的変化ではないため、ED治療が反応しやすく、中折れの改善もしやすいと考えられます。

《年代別》中折れのよくある原因

中折れはEDに含まれますが、年代によってEDの原因が異なることから、中折れの原因も異なります。
ここでは中折れの原因を年代別に解説していきます。

~20代

20代までのEDの原因はほとんどが心理的な要因であり、中折れの原因も同様です。
特に経験不足や焦りからくる中折れが多いと考えられ、身体的には問題ないことからED治療薬の効果は高く、ED治療薬で成功体験を重ねることで中折れが改善する可能性もあります。

30代

30代のEDの原因は20代までと同様でほとんどが心理的な要因です。
そのため、中折れの原因も同様に心理的な要因が多くの割合を占めております。
20代と比較すると経験を積んでいる方も増えてくると思いますが、社会的にストレスがたまりやすい年代でもあります。
30代も身体的には問題ないことが多いため、ED治療薬の効果は高く、治療薬により中折れの改善も見込めます。

40代

40代からは30代までと比較して、EDの原因は心理的な要因だけではなく、加齢等による身体の器質的な要因の割合も増えてきます。
中折れはEDの一種であることから中折れの原因もEDの原因と同様です。
身体の器質的要因は健康管理により進行を予防することができ、場合によっては改善可能です。
そして、不可逆的な変化でEDとなっていない以上は、中折れの改善に対してED治療薬の効果も高いと考えられます。

50代~

50代以降では40代と比較して中折れの原因の身体の器質的な要因の割合が増えてきます。
身体の問題でEDとなるとなかなか改善は難しいですが、少しでも進行を予防することが重要です。
また、ED治療薬は40代同様に中折れに対する効果も高いと考えられ、中折れするということは勃起はするということなので、ED治療薬による勃起の導入の補助の効果は高いと考えられます。

中折れした際、女性はどう思う?

中折れするということは、勃起して挿入まではできていたということです。
そのため、性行為の途中で中断してしまったという状況になります。
女性としては「自身に魅力がないのではないか」「性行為がマンネリ化しているのではないか」等の考えることもありますし、「加齢等で性行為が難しくなってきている」と考えられる方もいます。
そして、中折れすると性行為が中断して射精に至らないため、妊活が難しくなる可能性も高いです。
しかし、中折れするということは勃起の導入は起きているということなので、身体の器質的要因等で勃起そのものは困難となっておらず、改善の可能性があるということです。
中折れはED治療薬で改善可能なので、ED治療薬を使用することで、上記の不安を解決することができます。

中折れの改善方法とは?

中折れはEDの1種であることから、その改善方法はEDの改善方法と同様になります。最も有効なものはED治療薬を使うことです。血管の障害や神経の障害が原因のものは進行させないことで改善の可能性が見込まれ、ED治療薬を使用した際の反応も良くなります。心理的要因が原因の場合は成功体験を重ねて自信を付けることですが、ED治療薬の反応が良いため治療薬で成功体験を重ねることが有効です。

改善方法1:ED治療薬を使う

中折れの改善に最も有効なものはED治療薬を使うことです。バイアグラの登場でED治療が可能となりましたが、それ以前のED治療は困難とされ、効果がある治療がほとんどなかったのが実情です。ED治療薬はEDの治療にそのぐらい画期的な治療と言え、中折れに対する治療としても非常に有効な対策です。中折れは勃起自体はすることからED治療薬への反応は良いことが多く、痛いぐらい勃起して十分な改善と満足感が得られることも多いです。副作用はありますが、適切な治療により安全に使用でき、即効性があり、適応となる方も多いことから、中折れの改善の第一選択はED治療薬を使うことです。

薬剤名 概要 メリット デメリット 副作用
シルデナフィル(バイアグラ) ・もっとも有名な世界初のED治療薬

・効果持続時間は3~6時間程度(※個人差あり)

・信頼性
初めて使われたED治療薬で使用される期間も長いため実績が多いです。
・食事や飲酒の影響を受けやすい
食事の後に薬を内服したり、お酒を飲むことで効果が弱くなります。少量の飲酒なら影響は少ないとされます。

・副作用が出やすい
他のED治療薬と比較して副作用の頻度が多いです。

「顔の紅潮」
「頭痛」
「目が充血」
「鼻水や鼻詰まり感」
「動悸」等
頭痛は鎮痛剤にて軽減できます。
バルデナフィル(レビトラ) ・即効性と効果の強さが特徴のED治療薬

・効果持続時間は6~10時間程度(※個人差あり)

・即効性
飲んで15分程度効く即効性と、効果発現時の強さが特徴で、バイアグラの改良版の薬剤です。

・食事の影響が少ない
食事の影響もバイアグラより少なく、700kcalまでなら影響は少ないとされます。

・飲酒の影響を受ける
お酒の影響を受けるので、お酒を飲むと効果が弱くなります。少量の飲酒なら影響は少ないとされます。
「顔の紅潮」
「頭痛」
「目が充血」
「鼻水や鼻詰まり感」
「動悸」等
副作用はバイアグラと似ています。
頭痛は鎮痛剤にて軽減できます。
タダラフィル(シアリス) ・持続性が高く副作用も少ない最近では主流のED治療薬

・効果持続時間は30~48時間程度(※個人差あり)

・効果の持続性
飲んで2日近く(36時間程度)は効果があり、勃起の維持に最適な薬剤です。

・食事と飲酒の影響が少ない
食事の影響は800kclaまでなら少ないされ、お酒の影響も少ないです。

・副作用が少ない
副作用の頻度が少なく出ても弱いです。

・効果は強くはない
副作用が弱い代わりに作用も上の2剤と比較して弱めです。強くないとは言っても十分な強さに感じる方が多いと思われます。勃起させるというより、勃起を維持を補助する薬剤と言えます。
「頭痛」
「顔の紅潮」
「目が充血」等
副作用はバイアグラと似ていますが、副作用が少なく弱いことが多いです。頭痛は鎮痛剤にて軽減できます。

上記3剤以外のED治療薬
※アバナフィル(ステンドラ):レビトラと同様の即効性があるED治療薬です。効果はやや強め、副作用は少なめです。
※ウデナフィル(ザイデナ):バイアグラより持続性が高く、シアリスより効果が強いED治療薬です。効果持続時間は12時間程度と考えられます。

改善方法2:原因を取り除く

中折れの改善には中折れの原因を取り除くことも重要です。神経の障害と血管の障害は進行させないことで、中折れの発生頻度も下げることができ中折れしずらくなります。また、これらの障害の進行を予防することはED治療薬の反応を良くすることにもつながります。進行するとED治療薬を使用しても治療が困難で、中折れの改善も難しくなってしまうので進行の予防は重要です。そして、心理的要因に関してはリラックスして勃起しやすい環境を整え、成功体験を重ねて自信を付けていくことが重要です。ED治療薬を使うこと自体が中折れ対策ですが、それにより勃起が維持されて成功体験をサポートすることで、さらに中折れしづらくなっていきます。

改善方法3:規則正しい生活、十分な睡眠

日常生活のストレスや疲れは勃起の維持を妨げる要因になります。勃起は副交感神経系の支配のため、リラックスすることが重要です。過度な緊張や疲れは勃起の維持を困難にし、中折れの原因になるので、規則正しい生活で性行為の際はリラックスできる状況を作っていきましょう。また、適度な運動やトレーニングによって、肥満を避けることができ、十分な睡眠を得られる環境にもつながる可能性があります。そして亜鉛不足でもテストステロン(男性ホルモン)が減少して中折れしやすくなるかもしれないので、亜鉛が不足しないようにすることが重要です。よく聞かれるサプリについては、効果があるという明確なエビデンスは無いが、大きなデメリットも無いため使用したい場合は使用しても問題ないと考えられます。

改善方法4:タバコ、飲酒を控える

アルコールは、中枢神経系を抑制するように作用します。そのためアルコールにより性的興奮しづらくなり、結果的に勃起障害や射精障害が起きやすくなりますが、アルコールは中折れの重要な原因といえます。また、タバコの重要な弊害として動脈硬化の原因があり、タバコに含まれるニコチンは交感神経系にも副交感神経系にも複雑に作用します。タバコはEDの原因になるとされることからも、中折れの重要な原因です。アルコールもタバコも適量はありません。アルコールは適量があると言われますが、実際には適量はなく飲まないほうが良いのです。アルコールもタバコも控えることで中折れの原因を取り除くことができます。

改善方法5:性行為の環境を変える

性行為する際に同じ環境が続いてマンネリ化することで、性的な刺激を脳が感じにくくなってしまうことがあります。結果として、勃起の維持が難しくなり中折れの原因となります。改善策として、環境そのものを変えることも有効です。この対策は心理的要因が原因による中折れの心理的要因を取り除く改善策の1種とも言えます。

男性の性に関するご相談はノワール大宮クリニックへ

もし、中折れを改善したいのでED治療薬をすぐに購入したい、ED治療薬の購入や使用に不安があると、少しでも感じた方は、当クリニックでもED治療薬の処方は可能ですので、お気軽にご相談ください。ED治療薬の効果は非常に高く、使用できる方が使用する場合は安全に使用できます。また、EDで悩んでいる方以外も、ED治療薬を使うことができ、快適な性生活の補助を行うことができます。

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まとめ

今回は「中折れの原因と改善方法」について解説しました。

  • 20代や30代にも多いED(勃起障害)の1種である
  • 性行為で挿入は可能だが挿入中に勃起の維持が難しいことを指す
  • 主な原因は「血管の障害」「神経の障害」「心理的な要因」の3つがある
  • 原因が1つではなく複数のこともある
  • 中折れ対策として最も有効なものはED治療薬で治療の反応も良い
  • 原因を取り除くことも中折れの改善に有効である
  • 器質的要因は進行を予防することが重要である
  • 心理的要因はリラックスして成功体験を重ねて行くことが重要である

 

※即日配送可能

執筆者:成田 学史
ノワール大宮クリニック院長(医師)
2014年(平成26年)北海道大学医学部医学科卒業
日本性感染症学会 会員
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