梅毒

梅毒とは?

梅毒は Treponema pallidum(梅毒トレポネーマ) という細菌によって起こる性感染症です。
 
2020年以降、日本国内で急増しており、年齢・性別を問わず感染者が増加しています。
 
特に「初期は気づかれにくい、症状が消えても治ったわけではない」という点が大きな特徴で、進行すると全身に広がる恐れがあります。
 
また妊婦が感染すると胎児に感染する可能性(先天梅毒)があるため、特に妊娠を希望する方や妊婦の方は検査が重要です。
 
埼玉県さいたま市・大宮で梅毒検査をご希望の方はノワール大宮クリニックへご相談ください。
当院は人目が気にならない環境で、スピーディーに検査・治療が可能です。

 

梅毒の原因と感染経路


梅毒は以下の接触で感染します。
 
性行為(膣性交・肛門性交・オーラルセックス):粘膜や傷口から細菌が侵入し感染します。そのため、コンドームなしの性行為だとさらに感染リスクが高まります。
 
梅毒の皮膚症状や粘膜との接触:初期の「しこり」や「潰瘍(硬性下疳)」など、梅毒の皮膚症状がある部分に触れることで感染することがあります。
 
母子感染(先天梅毒):妊娠中の母体が感染していると、赤ちゃんに先天梅毒が生じる可能性があります。
 
血液を介した感染:傷口などを介して起こることがあります。
 
※キスや入浴(お風呂・温泉)、プールなど日常生活上の接触で感染する可能性は極めて低いとされています。

梅毒の症状とは?


梅毒には4つのステージがあり、自然に症状が消えたり現れたりするため、治ったと勘違いして進行するケースが多くあります。

【第1期】感染後3週間〜3ヶ月:硬性下疳(しこり)

部位:性器・肛門・口唇・口内など
症状:
触ると固いしこり
小さな潰瘍
赤みや痛みは少ない
鼠径部リンパ節が腫れる
 
感染から3週間ほどの潜伏期間を経て症状が現れます。痛みがない場合や、自然に消えることがあるのが特徴で、感染したにもかかわらず放置してしまう原因でもあります。

【第2期】感染後3ヶ月〜3年:発疹・全身症状

症状:
手のひら・足の裏の赤い発疹(バラ疹)
体幹・顔・粘膜の発疹
扁平コンジローマ(肛門周囲のイボ状病変)
発熱・頭痛・倦怠感
脱毛
 
症状が出たり消えたりを繰り返します。

【潜伏梅毒】症状なし

数年〜10年以上、症状がないまま進行することもあります。

【第3期・第4期】重症化

現在の日本ではまれですが、治療せず長期間放置すると末期症状が現れて、心臓・大動脈・神経(脳・脊髄)などに重大な後遺症を残す可能性があります。

梅毒は性器だけでなく全身に感染します

梅毒は「皮膚・粘膜であればどこでも感染可能」です。
 
感染部位:
口(オーラルセックスで感染)
肛門・直腸
全身皮膚
鼻・咽頭
妊娠中の胎児(母子感染)
 
症状がなくても感染していることは珍しくありません。

梅毒の検査について


梅毒は血液検査で診断します。当院では症状の有無に関わらず、感染の機会があればすぐに検査可能です。梅毒検査には以下の方法があります。
 
TP抗体検査(梅毒トレポネーマ抗体):
梅毒に対する特異抗体を検出します。治癒後も長期間陽性のままのため、既感染の有無の判定に有用します。
※活動性の評価や治癒判定には使用しない
 
RPR検査(現在の活動性を評価):
梅毒で破壊された組織の脂質(カルジオリピン)に対する自己抗体を検出します。
梅毒以外でも陽性になる可能性(BFP:生物学的偽陽性)があるため注意が必要です。
 
治療により減少・陰性化しやすいため、治癒判定に使用します。
数値(定量値)で活動性評価が可能で、
 
RPR値16倍以上 → 活動性梅毒 → 治療が必要
 
となります。
 
当院では当日採血し、即日検査であれば15~30分程度、通常検査であれば2~3日程度で結果が出ます。

梅毒の検査可能期間

梅毒には、検査で抗体や病原体を検出できない「ウィンドウ・ピリオド」という期間があり、3週間~6週間経過すると体内の梅毒への抗体が検出可能となります。
 
そのため感染の疑いのあった日から浅い段階の検査は早期発見には重要ですが、感染していても検査陰性となる可能性もあるので、期間が経ってから追加で検査を受けることも重要です。

保健所と医療機関の違い

梅毒の検査は、保健所、病院や診療所などの医療機関で受けることが可能です。
 
保健所では各自治体が実施しており、無料で検査を受けることができますが、検査できる日数が限られていることや治療までは行うことができません。
 
一方、医療機関では費用はかかりますが、検査できる日数が保健所よりも多く、感染している場合は適切な治療を行うことができます。
 
※各医療機関によって対応は異なる可能性があります。

 

梅毒の予防方法について

梅毒を予防するために大事な2点:
 
①性行為の際はコンドームを正しく着用する
コンドームは粘膜同士の直接接触を防ぎ、梅毒を含む多くの性感染症のリスクを下げます。オーラルセックスの際もコンドームや口覆い(デンタルダム等)を利用するとより安心です。
 
②感染が疑われる相手との性的接触を避ける
相手に性病の疑いがある場合は性交渉を控えることが大切です。不特定多数との性行為をしないこともリスク低減につながります。
 
※これらの対策で感染リスクを下げることはできますが、100%防げるわけではありません。
定期的な検査を心掛けましょう。

梅毒の治療について


梅毒の治療は主に抗生物質の内服または注射により行います。

治療期間

内服薬での治療では、治療期間中は毎日薬を飲む必要があります。
治療期間は感染からの期間によって変わります。
 
第1期(感染から3ヵ月まで):2~4週間
第2期(感染から3年まで):4~8週間
第3期以降(感染から3年以上):8~12週間
その他(感染から1年以上・感染時期が不明):8~12週間

 
また、早期の梅毒であれば1回の注射で治療することも可能です。
※1回の注射で3~4週間の飲み薬の治療と同様の効果があります。

梅毒は放置すれば自然治癒する?

梅毒は自然には治りません。症状が消えても菌は体内で活動し続け、進行します。
 
放置すると、不妊、心臓・血管・神経への障害、パートナーや胎児への感染など重大なリスクがあります。
 
放置せず必ず医療機関で治療しましょう。

他の性病との重複感染にも注意

梅毒に感染している方の多くは、他の性感染症にも同時に感染している可能性があります。特にHIV、淋病、クラミジア、マイコプラズマ、ウレアプラズマなどと同時感染することが多いです。
 
そのため、梅毒だけを調べても「本当に安心できる」とは言えないケースがあります。実際の診療現場でも「梅毒が陰性だったので大丈夫」と思っていたら、別の性病が後から見つかることも珍しくありません。
 
ノワール大宮クリニックでは、症状や感染リスクがある方には、梅毒だけでなく主要な性感染症をまとめて確認できる「オールプラン(ブライダルチェック)セット」もおすすめしています。
一度で複数の性病を調べられるため、見落としを防ぎ、安心して日常生活に戻ることができます。

大宮で梅毒の検査・治療なら、ノワール大宮クリニックへ。
主要な性病をまとめて検査も可能

 

梅毒の検査の流れ

STEP01 受付(ご予約)


当院はプライベートな空間を守るためにご予約が可能な診療体制となっております。
他の患者さんと同じ空間で待つ必要がありません。
また、パートナーの方と来院や同時の検査・治療も可能です。
当日受診も受け付けております。
(ご予約の方が優先となるためお待ちいただく場合がございます。)
予約時にWEB問診表にお悩みを記載することで、スムーズなご案内が可能です。

 
STEP02 問診


個室にて現在の症状の有無やご状況とご要望をお伺いします。
 
・検査のみ受けたい
・検査と治療を受けたい
・治療のみを受けたい
・先生と話したい(診察を受けたい)
 
など、お客様の状況をお伺いします。
 
・事前に状況をお伺いし、御見積の提示があります。
・治療したい病気がわかっている場合は治療のみでも御受けいたします。
 
状況に応じて必要な検査・治療を適切にご提案します。
すでに検査が追えている場合、治療のみでも御受けいたします。

 
STEP03 診察


・準備ができたら診察室へご案内します。
・診察では視診や問診を実施します。
 
気になることがありましたら、お気軽にご相談ください。
 
・診察させていただいた後に、状況に応じた経過のご説明と検査や治療に関する御見積を提示します。
・必要に応じて、検査や治療や処置を行います。

 
STEP04 検査


それぞれの病気に適した検査を実施します。
 

尿やうがい
トイレにてご自身で採取してもらいます。
採取前にスタッフから方法をご説明差し上げます。定期的に清掃して清潔感を保っています。
血液
処置室で看護師が採血を実施します。
採血は、個別のスペースで行います。他の方と顔を合わせることはありません。ご不明点はお気軽にスタッフへお尋ねください。

 
STEP05 治療


・検査結果についてご説明し必要な治療を提案します。
・即日検査の場合は、当日中に薬の処方などの治療に移ります。
・治療したい病気がわかっている場合は即日での治療のみも可能です。
 
検査結果が当日に出ない場合は後日検査結果をホームページにて確認していただき、治療は別日に来院いただくことになりますが、予め必要な治療は決まっているため再来院での滞在時間は短時間になります。また、病気によりオンライン診療での治療も可能ですのでご気軽にご相談ください。

梅毒の治療の流れ

治療薬の内服が終了後に、症状の持続や再発がないことの確認と、採血により抗体の量を計測して治癒が完了しているかどうか検査します。
 
梅毒は感染しても無症状の場合や、感染して症状が出た顕症梅毒の後に症状が一旦消える潜伏梅毒の期間があり、治療後には症状の有無に関わらず治癒しているかの確認が重要になります。
 
なお、梅毒は一度感染し治癒してから再発することはありません。

ノワール大宮クリニックの特徴

ノワール大宮クリニックは、埼玉県大宮で性病検査・治療をはじめとするデリケートなお悩みの治療に特化した専門クリニックです。デリケートなお悩みに寄り添い、患者様が一日でも早く元の生活に戻れるようサポートいたします。梅毒の検査・治療をご検討中でしたら、ぜひ当院にお任せください。

Feature01 即日対応で不安を最短で解決梅毒をはじめとする性感染症について、スピーディーな診療体制を整えています。検査方法によっては結果が出るまで数日かかるものもありますが、症状や状況に応じて医師が判断し、必要な場合はその場で治療を開始することも可能です。迅速な対応で不安な時間を短縮します。

Feature02 豊富な経験に基づいた診療「陰性なのに症状が続く」「薬を飲んでも改善しない」「原因がはっきりしない」――他院ではこうしたケースに悩まれる方も少なくありません。当院では梅毒を含む性感染症の最新知識を常にアップデートし、幅広い専門知識を持つ経験豊富な医師が診療を担当しています。一人ひとりに合わせた、最も適切な検査・治療をご提案します。

Feature03 プライバシーに配慮した個室診療仕切りのある個室で診療を行うため、周囲を気にせず安心してご相談いただけます。性病検査・治療というデリケートなお悩みに配慮し、落ち着いた環境を整えています。

Feature04 大宮駅徒歩4分の好立地JR大宮駅東口から徒歩4分。学校やお仕事帰りでも立ち寄りやすく、埼玉県内はもちろん、都心からのアクセスも良好です。

 

料金表

梅毒検査の料金表

梅毒

対象の性感染症と検査法 採取物 検査結果確認日 検査費用
梅毒
TP(LA法、定性)、STS(RPR法、定量)
血液 2~3日程度
※感染の機会から3~6週間で検出できる可能性があります
¥7,000
梅毒即日
TP(イムノクロマト法、定性)
血液 10~20分程度
※感染の機会から3~6週間で検出できる可能性があります
¥9,000

※TP法はRPR法より検出が2週間程遅れることが多いです。

セット検査(採血で検査)の料金表

採血セット

※セット内の個々の検査を別日に実施可能なので、最短で検査を受けたい方は検査の際にご相談ください。また、どれか一つをC型肝炎の検査に変更することも可能です。

対象の性感染症と検査法 採取物 検査結果確認日 検査費用
3項目
梅毒
HIV
B型肝炎
血液 2~3日程度 ¥17,000

※一つの検査をC型肝炎の検査に変更することも可能です。

即日採血セット

※セット内の個々の検査を別日に実施可能なので、最短で検査を受けたい方は検査の際にご相談ください。また、どれか一つをC型肝炎の検査に変更することも可能です。

対象の性感染症と検査法 採取物 検査結果確認日 検査費用
3項目
梅毒
HIV
B型肝炎
血液 10~20分程度 ¥21,000

※セット内の個々の検査を別日に実施可能なので、最短で検査を受けたい方は検査の際にご相談ください。梅毒の既往がある方もセット検査は可能なのでご相談ください。

全ての性感染症の 一括検査の料金表

※セット内の個々の検査を別日に実施可能なので、最短で検査を受けたい方は検査の際にご相談ください。

オールプラン(ブライダルチェック)セット

一般的な性病の検査のセットプランになります。

対象の性感染症と検査法 採取物
【男性】尿
【女性】膣ぬぐい液(尿も可)
【男女共通】うがい液+血液
17項目
性器クラミジア
性器淋病
咽頭クラミジア
咽頭淋病
梅毒
HIV
B型肝炎
C型肝炎
トリコモナス症
性器マイコプラズマ感染症(2種類の細菌)
性器ウレアプラズマ感染症(2種類の細菌)
咽頭マイコプラズマ感染症(2種類の細菌)
咽頭ウレアプラズマ感染症(2種類の細菌)
検査結果確認日
2~3日程度
検査費用
¥66,000

※性器か咽頭を肛門に変更することも可能です。

オールプラン(ブライダルチェック)即日セット

通常のオールプラン(ブライダルチェック)セットで即日検査ができるものは即日検査に変更されたプランになります。

対象の性感染症と検査法 採取物
【男性】尿+尿道ぬぐい液
【女性】膣ぬぐい液(一部は尿も可)
【男女共通】うがい液+咽頭ぬぐい液+血液
17項目
■即日検査
性器クラミジア
性器淋病
咽頭クラミジア
咽頭淋病
梅毒
HIV
B型肝炎

■通常検査
C型肝炎
トリコモナス症
性器マイコプラズマ感染症(2種類の細菌)
性器ウレアプラズマ感染症(2種類の細菌)
咽頭マイコプラズマ感染症(2種類の細菌)
咽頭ウレアプラズマ感染症(2種類の細菌)

検査結果確認日
■即日検査: 15~30分程度
■通常検査: 2~3日程度
検査費用
¥80,000

※性器か咽頭を肛門に変更することも可能です。

👉 「何を検査すればよいかわからない」方には、まとめて主要性感染症を確認できるオールプランセットがおすすめです。
一度で複数の感染症を調べられるため、見落としを防ぎ、安心感につながります。

 

梅毒治療の料金表

梅毒

治療対象 治療法 治療期間 治療費用
梅毒 内服薬 2週間~ ¥14,000(2週間)
注射薬 1日(1回の治療で3~4週間相当) ¥28,000

※上記費用には診察料・薬代を含みます。処方する薬剤や期間によって変動する場合があります。

大宮で梅毒の検査・治療なら、ノワール大宮クリニックへ。
主要な性病をまとめて検査も可能

 

梅毒に関するよくある質問

梅毒は治療せずに自然に治りますか?

いいえ、梅毒は自然に治ることはありません。症状が消えても体内で進行するため、必ず医療機関で検査を受け、適切な治療を受けるようにしましょう。

妊娠中の梅毒は赤ちゃんに影響しますか?

はい、妊娠中の梅毒は赤ちゃんに感染する可能性があります(先天梅毒)。

梅毒はどのくらいで治りますか?

治療期間は梅毒の進行段階によって異なり、一般的には2週間〜数週間程度です。

治療後の性交再開はいつから可能ですか?

梅毒は治療中に人へ感染させる可能性があります。そのため、治癒確認の検査(RPRの低下)と、医師が問題ないと判断した時点までは性交渉を控えることが推奨されます。

他の性病も同時に調べた方がいいですか?

はい。梅毒はHIV、淋病、クラミジア、マイコプラズマ、ウレアプラズマなどの性感染症と同時感染しやすいことが知られています。感染の恐れがある場合は、まとめて調べることができる検査セットもありますのでご相談ください。

治療すれば梅毒は完全に治りますか?再発しませんか?

適切な治療により治癒します。治癒後の梅毒の再発は起きません。治癒後に再度発症した場合は再発ではなく再感染となります。

 

監修医師

ノワール大宮クリニック 院長 成田学史
医師
ノワール大宮クリニック
院長 成田学史
 
経歴
1987年生まれ 北海道釧路市出身
2006年(平成18年) 北海道札幌南高校卒業
2014年(平成26年) 北海道大学医学部医学科卒業
2014~2016年(平成26~28年) 北海道がんセンターで勤務
2016~2018年(平成28~30年) 医療法人メディシェア イデア美容皮膚科勤務
2018年(平成30年) ノワール大宮クリニック 開設
 
所属学会
日本性感染症学会 会員

 
ドクターコメント
病院に行きたいと思う方は少なく、その理由の多くは「どれだけ待つかわからない」「人混みで疲れる」「診療や費用の見通しが立たない」といった不安にあります。こうした課題を少しでも減らし、安心して通っていただける場をつくりたいと考え、当院を開設いたしました。事前予約で待ち時間を抑えられるほか、予約なしの当日受診も受け付けているため、急に不安になったときでも気軽にご来院いただけます。待合室は個室でプライベートを確保し、診療内容に応じて所要時間や通院回数、費用の目安を事前にお伝えすることで、見通しを持って受診いただけるよう努めています。また、病院特有の重苦しい雰囲気を避け、落ち着けるモノトーン調の内装を採用しました。薄毛や性感染症といったデリケートな悩みに特化し、安心して継続的に通っていただけるクリニックを目指しています。