梅毒感染症とは?

2018.11.21 性病知識コラム 性感染症梅毒
梅毒の症状は潜伏期を挟んで、主に4つの期間に分けることができます。
末期になると、内臓にも疾患が現れます。
梅毒は胎児にも感染し、その場合は胎児の40%が死亡します。
また感染力も非常に高く、キスなどによっても感染します。
恐ろしい病気ではありますが、抗生物質により根治することが可能です。
初期症状が出たときの早期の治療がおすすめです。

こんな症状なら梅毒感染症かも?

男性・女性ともに

・性器、肛門、唇、太ももの付け根が腫れる。
・全身にバラ疹と呼ばれるブツブツや発疹ができる。

梅毒感染症かも?と思ったら

梅毒の詳しい説明

梅毒(ばいどく)感染症とは?

梅毒はTreponema pallidum subspecies pallidum (T.p.)感染症で、主に性行為により感染します。皮膚や粘膜の小さな傷からT.p.が侵入することによって感染し、数時間後に血液によって全身に広がり、その結果、全身に様々な症状が出てくる慢性の感染症です。近年国内での報告数が急激に増加しており、注目されている疾患です。
トレポネーマ病原体は血液を通じ全身性慢性感染症に
また、胎児が母体内で胎盤を通して感染したものは先天梅毒と呼ばれ、それ以外は後天梅毒と呼ばれます。さらに皮膚や粘膜の発疹、臓器に梅毒の症状が現れる顕症梅毒と、症状は見られないが梅毒血清反応が陽性である無症候梅毒があります。
感染症法上で、梅毒は五類感染症というものに指定されており、診断した医師は全例を都道府県知事に7日以内に届け出ることになっています。
無症状でも梅毒の病原体を保有している場合は届け出る必要がありますが、梅毒治療後の梅毒への抗体保有者は届け出る必要はありません。

梅毒の症状は?

梅毒は感染後に、 適切な治療が行われず、さらに自然治癒もしなかった場合に、臨床症状の特徴からⅠ期、Ⅱ期、 Ⅲ期、 Ⅳ期に分けられる症状を呈します。
感染後の潜伏期は3週間で、これを第1潜伏期と呼びます。その後、Ⅰ期から特徴的な症状が現れ始めます。

梅毒の感染時期に生じる症状

Ⅰ期(感染3週間~3カ月)
Ⅰ期は梅毒感染から約3週間の潜伏期の後に、T.p.の侵入部位に発疹が出現します。この皮疹は軟骨のような硬さで、初期硬結と呼ばれます。
その後、初期硬結は周囲へ広がって硬く盛り上がり、その中心に潰瘍ができますが、これを硬性下疳と呼びます。初期硬結、硬性下疳は、 一般的に痛みや痒み等の自覚症状に乏しく、単発であることが多いです。

男性では冠状溝、包皮、亀頭部(すべてペニスの部位)、女性では大小陰唇、子宮頸部に好発します。これらの発疹の出現後、両側の鼠径部のリンパ節が硬く腫れてきますが、ここでも痛みはありません。
Ⅰ期は放置していても、2~3週間でこれらの症状は消えて、3週~3か月を経過して、次のⅡ期に入るまでは無症状の第2潜伏期に入ります。ただし、HIV感染者ではⅠ期の症状がⅡ期まで続き、潜伏期に入りません。

Ⅱ期(感染3カ月~3年)
Ⅱ期は全身の皮膚や粘膜の多様な発疹(バラ疹等)や、臓器へ梅毒の症状がみられる時期で、3カ月~3年に渡って全身へ多様な症状が出現します。
その後、自然に消退して無症候の梅毒となりますが、再発を繰り返しながらⅢ期、Ⅳ期に移行していくことがあります。
Ⅰ期からⅡ期への移行期、 Ⅱ期の発疹の招待している時期や、 陳旧性梅毒(既に治癒しているが血清反応のみ陽性となる場合)を無症候梅毒と呼びます。
大半の症例では、無症候梅毒で症状が終わり、自然治癒していると考えられています。
Ⅲ期(感染3年以上)
感染後3年以上を経過すると、皮下組織にゴムのような腫瘍(ゴム腫と呼ばれます)が生じてくることがあります。この時期がⅢ期ですが、現在Ⅲ期の梅毒はほとんど見られなくなっています。
Ⅳ期(感染10年以上)
感染後10年以上を経過すると、心臓、 血管、 骨、 神経系にまで病変が及びます。
その結果、梅毒による大動脈炎、大動脈瘤あるいは、麻痺などの症状が現れ、最終的に死亡します。Ⅳ期梅毒も、現在ではほとんど見られなくなっています。
先天梅毒
梅毒にかかっている母体から胎児への感染により発症します。出生後、肝脾腫や、発疹、発熱、神経梅毒、肺炎等の症状があり、低出生体重等の特徴があります。
乳幼児期には無症状ですが、学童期以後に鞍鼻等の特徴的な症状のある晩期先天梅毒となります。先天梅毒も、現在ではほとんど見られなくなっています。
HIV感染合併の梅毒
日本国内では、性行為によるHIV感染の報告数が増加しています。そのため、梅毒の診断となった際には、HIVの感染の有無も同時に検査することが推奨されています。

また、梅毒による潰瘍性の皮膚病変のある場合、HIVの感染確率が高いとも言われております。HIV感染者に梅毒が合併する場合、症状がより重症になることや、採血検査での梅毒血清反応の精度が下がる等の非典型的な梅毒となります。

梅毒の検査方法・診断は?

採血検査
採血による梅毒血清反応の確認により診断されます。梅毒血清反応には、カルジオリピン、レシチンのリン脂質を抗原とする脂質抗原検査(STS)と梅毒トレポネーマ(TP)由来の抗原を用いる検査の2つの方法があります。

そして、STSには様々な方法がありますが、現在ではRPR法という試験管内で抗原と血清を反応させて、凝集を機械や目視で判定する方法が用いられています。
通常の検査ではTP抗体検査とRPR法を同時に行いますが、梅毒の感染歴がない方はTP抗体法を用いた迅速診断により即日の診断も可能となります。

梅毒の治療は?

梅毒の治療には、耐性の報告がなく、T.p.に対して殺菌作用のあるペニシリン系の抗菌薬が第一選択となります。
さらに、無症候梅毒であっても、採血によってカルジオリピンという物質を抗原とする検査で抗体価が16倍以上を示す場合では、治療することが推奨されています。

抗菌薬の投与期間は、梅毒がどの期であるかに応じて決定されます。治療期間の参考として、第1期(感染して3か月まで)では2~4週間、第2期(感染して3ヵ月~3年まで)では4~8週間、第3期以降(感染して3年以上)では8~12週間程度となります。
さらに、感染後1年以上経過していると考えられる場合や、感染時期の不明な場合には、8~12週間の内服機関とされることが多いです。

治療開始後数時間でT.p.が破壊されるため、発熱、全身倦怠感、悪寒、頭痛、筋肉痛、発疹の増悪がみられることがあり、ヤーリッシュ・ヘルクスハイマー現象と呼ばれていますが、一過性のものになります。妊婦では、この反応で流産や早産になる可能性があるので、妊婦における梅毒の治療は注意が必要になります。

梅毒の治療の結果はどうなるの?

梅毒の治療効果は、カルジオリピンを抗原とする検査の抗体価(RPR法)とよく相関するため、梅毒の病期に応じた治療の後は、症状の持続や再発がないこと、採血によりRPR法を行います。
この抗体価が完全に陰性になるには長期間かかる可能性があるため、抗体価の減少傾向があるか、定量値が8倍以下になるかを確認していきます。

治療後6か月以上経過しても抗体価が16倍以上を示す時は、治療が不十分であるか、再感染であると考えられますので、再度の治療が行われます。
また、HIV感染が合併している梅毒には、カルジオリピンの抗体価が下がらないことが多くなるため、HIVの感染に対する検査も必要となることがあります

T.p.を抗原とする検査の定量値は、治療によっても低値となるとは限らず、既に感染したことのある方では高値が持続することもあり、治癒の効果の判定には用いられていません。
また、第Ⅰ~Ⅱ期梅毒や感染後1年以内の無症侯梅毒と診断された患者と、90日以内に性的交渉があった場合には、そのパートナーの採血によって梅毒の診断をすることも必要とされています。

そして、ここで陰性となった場合でも、それ以降も定期的に検査を行って、経過観察をしていくことが推奨されております。

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