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性病の潜伏期間とは?
そう考えている人は危険ですので、注意が必要です。
性病には、潜伏期間と呼ばれる症状が出ない期間があります。
症状が出ていない潜伏期間であっても、体内に病原体があるので、他人へうつす可能性も十分にあります。
性病ごとの潜伏期間を知り、感染の可能性がある、感染しているか気になる場合には症状の有無に関わらず検査を受けましょう。
目次
性病の潜伏期間とは?
性病には潜伏期間があり、感染から症状が出るまでの期間を指します。実際は、個人差が大きく症状を自覚しない場合もあります。
そのため、性病においては潜伏期間や症状から感染を疑うことも重要ですが、潜伏期間や症状の有無に関わらず、気になる場合は検査を受け、感染していた場合は治療を開始することがより重要です。
また、感染の可能性を自覚している場合には、潜伏期間を気にせず早めに検査を行い、回数を増やすことで確実な検査結果に繋げることもできます。
クラミジア感染症
- 【潜伏期間】1~5週間
- 【検査が可能な時期】感染の可能性がある機会からすぐ
- 【症状】男性:排尿時の痛み・痒み、尿道から膿
女性:排尿時の痛み、性器の痒み、おりものの増加
淋菌感染症(淋病)
- 【潜伏期間】2~7日間
- 【検査が可能な時期】感染の可能性がある機会からすぐ
- 【症状】男性:排尿時の痛み・痒み、尿道から膿
女性:排尿時の痛み、おりものの増加、臭い・色(黄緑色)に変化
マイコプラズマ・ウレアプラズマ感染症
- 【潜伏期間】1~5週間
- 【検査が可能な時期】感染の可能性がある機会からすぐ
- 【症状】男性:排尿時の痛み・痒み、尿道から膿
女性:排尿時の痛み、性器周辺の痒み、おりものの臭い・色に変化
トリコモナス症
- 【潜伏期間】5~14日
- 【検査が可能な時期】感染の可能性がある機会からすぐ
- 【症状】男性:排尿時の痛み・痒み、尿道から膿、尿道が熱い
女性:排尿時の痛み、性器周辺に痛み・痒み、おりものが泡状で悪臭、ただれ
性器ヘルペス
- 【潜伏期間】2~10日
- 【検査が可能な時期】診察で判断する(症状があるときに診断される)
- 【症状】赤茶色の水疱が複数出現し、びらんや潰瘍で強い疼痛を伴い、排尿痛を伴うこともあります。症状が治まってくると黒いかさぶたを形成し、ビリビリと神経痛のような症状が続きます。
梅毒
- 【潜伏期間】2~6週間
- 【検査が可能な時期】感染の可能性がある機会から3週間以上
- 【症状】1期から4期までに分けて症状が出現し、感染から約3週間で痛みや痒みを伴わない潰瘍が出現し、それから全身に発疹が発症する。
HIV
- 【潜伏期間】2~4週間
- 【検査が可能な時期】
・通常検査:感染の可能性がある機会から3週間以上
・R-PCR:感染の可能性がある機会から11日以上 - 【症状】自覚症状がないことも多いですが、インフルエンザと似た、発熱・咽頭炎・頭痛が現れます。それから下痢・倦怠感・体重減少を経て症状が進行し、悪性腫瘍・神経症状を発症します。
カンジダ
- 【潜伏期間】1日~1週間
- 【検査が可能な時期】いつでも検査可能(症状があるときに診断される)
- 【症状】男性:亀頭が赤くなり痛み・痒みを伴う
女性:性器周辺の痛みや痒み、白いかすのようなおりものが出る
尖圭コンジローマ
- 【潜伏期間】3週間~8ヶ月
- 【検査が可能な時期】診察で判断する(症状があるときに診断される)
- 【症状】男性:性器・肛門・尿道に先の尖った小さなできもの
女性:性器・肛門・膣に先の尖った小さなできもの
B型肝炎
- 【潜伏期間】2週間~6ヶ月
- 【検査が可能な時期】
・通常検査:感染の可能性がある機会から2ヶ月以上
・R-PCR:感染の可能性がある機会から35日以上 - 【症状】自覚症状がないことも多いですが、風邪に似た、倦怠感・嘔吐が現れることがあります。また、急性肝炎の場合は尿が茶色に変化したり黄疸も見られます。
C型肝炎
- 【潜伏期間】2週間~6ヶ
- 【検査が可能な時期】通常検査:感染の可能性がある機会から3ヶ月以上
R-PCR:感染の可能性がある機会から23日以上 - 【症状】自覚症状がないことも多いですが、風邪に似た、倦怠感・嘔吐が現れることがあります。また、急性肝炎の場合は尿が茶色に変化したり黄疸も見られます。
非クラミジア性淋菌性尿道炎
- 【症状】クラミジアや淋菌が原因ではない尿道炎です。原因の多くはマイコプラズマ・ウレアプラズマと考えられ、トリコモナスが原因のこともあります。検査で原因菌を特定していきますが、原因菌がわからないこともあります。
性病は潜伏期間でもうつる?
性病は潜伏期間でもうつります。
潜伏期間は症状が出ていないため、うつらないと勘違いしている人は注意が必要です。
性病に感染していれば、体内に病原体が存在しているため、他人へうつる可能性はあります。性病への感染と症状の有無は、関係ありません。
性病の感染経路は主に、性行為とそれに準ずる行為ですので、キスやオーラルセックスでも性器ではなく喉などへ感染する場合もあります。
まとめ
今回は「性病の潜伏期間」について解説しました。
潜伏期間は男性・女性に関係なく存在し、潜伏期間は最短で1日・長い場合は1年以上の性病もあるので、感染を放置しないよう注意が必要です。
- 性病ごとに潜伏期間はあるが個人差も大きい
- 一般的な潜伏期間はあくまでも目安
- 症状の有無に関わらず心当たりがある場合は検査を受ける
- 潜伏期間でも性病に感染していればうつる
- 潜伏期間であっても検査・治療はできる
- 潜伏期間に発見することで早期治療を開始できる
もし、性病へ感染する可能性のある行為に心当たりがあるかもしれないと、少しでも感じた方は、当クリニックでも検査を受けることができますので、お気軽にご相談ください。


ノワール大宮クリニック院長(医師)
2014年(平成26年)北海道大学医学部医学科卒業
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