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性病が喉に感染⁉性病と風邪を自分で見分けるのはNG
性感染症(以下、「性病」という)は性器だけでなく、喉にも感染することを知っていますか?
性行為をしたことがない、最近は挿入していないから大丈夫と勘違いしている人も多いですが、性病は挿入していなくてもオーラルセックスやキスからも感染することがあります。
喉への感染は、喉の症状を性病だと疑っていない、自覚症状に乏しいことから感染に気付かず治療していない人が多くいると考えられています。
また、性器と比較して治療が少し難しく、1度の治療での治癒率が低く、治療薬が性器より限られるので、喉の痛みや違和感が続いている人は注意が必要です。
目次
喉に感染した性病の症状とは?
喉に性病が感染したときの症状は、風邪とほとんど見分けることは難しいです。
紹介する症状から自己判断するのではなく、きちんと医療機関を受診することをおすすめします。
【下記のような症状がある場合はご相談ください】
- ・喉がイガイガして痛い
- ・喉が赤く腫れ上がる
- ・唇や喉にブツブツとしこりや水疱ができる
- ・食べ物や飲み物を飲み込むとき喉が痛い(嚥下痛)
- ・扁桃腺が腫れ上がる
- ・口内炎のようにヒリヒリして痛い
- ・咳や急な発熱
症状がないまま感染している場合もある?
性病が喉に感染した場合、ほとんどの人において自覚症状がないか、あったとしても喉が痛いなど風邪と似たような症状であり、性病を疑う特異的な症状は乏しいです。
そして症状がある場合も、以下のような場合も考えられます。
- ・症状が出たり出なかったりと繰り返すことがあり、治癒していなくても症状が消失することがある
- ・喉の痛みを繰り返したり、なかなか治らないため来院されるもいる
このような喉の痛みがある時や自覚症状がなくても気になる行為があった後、そしてパートナーが性病である場合は喉の性病の可能性があります。
喉は性器への感染と比較して検査していない方が多いと思われるので、喉の性病の細菌の感染者数は多いと考えられています。
喉の違和感から考えられる性病とは?
男女とも原因不明の喉の痛みで来院される方が増えています。
これらの症状で来院される人は性病の原因菌として、マイコプラズマ・ウレアプラズマ(特にウレアプラズマが多い)、クラミジア、淋菌の喉への感染の可能性があります。
以下で喉への感染が考えられる性病を7つご紹介します。
1.クラミジア
・呼び方 | 咽頭クラミジア感染症 |
・潜伏期間 | 1~3週間 |
・症状の特徴 | 症状を自覚しないことが多く、症状が出ても軽症 |
・検体採取 | うがい液 |
・検査方法 | 通常:PCR法、即日:抗原抗体検査 |
・治療方法 | 抗生剤の内服 |
2.淋病
・呼び方 | 咽頭淋菌感染症(咽頭淋病) |
・潜伏期間 | 1週間 |
・症状の特徴 | 症状を自覚しないことが多く、症状が出ても軽症 |
・検体採取 | うがい液 |
・検査方法 | 通常:PCR法、即日:抗原抗体検査 |
・治療方法 | 抗生剤の注射(点滴) |
3.梅毒
・呼び方 | 梅毒 |
・潜伏期間 | 10~90日間 |
・症状の特徴 | 初期:口の中や喉のしこり、ただれ |
中期:喉の腫れや赤み、痛み、発熱、だるさ | |
・検体採取 | うがい液 |
・検査方法 | 通常:PCR法、即日:抗原抗体検査 |
・治療方法 | 抗生剤の内服 |
4.マイコプラズマ・ウレアプラズマ
・呼び方 | 咽頭マイコプラズマ・ウレアプラズマ感染症 |
・潜伏期間 | 1~5週間 |
・症状の特徴 | 症状を自覚しないことが多く、症状が出ても軽症 |
・検体採取 | 喉のぬぐい液 |
・検査方法 | 通常:PCR法 |
・治療方法 | 抗生剤の内服 |
こちらで紹介した4つ以外にも、喉への感染が考えられるものがあります。
- ・口唇ヘルペス
- ・口腔カンジダ
- ・アデノウイルス
これら口唇ヘルペス、口腔カンジダ、アデノウイルスは性病ではありません。(ヘルペスは性器に出たときのみ性病という)
感染の頻度が低いものではないですが、これらを疑った来院はほとんどなく、アデノウイルスは自然に治癒します。
口唇ヘルペスはヘルペスを疑っての来院はありますが、口唇ヘルペスであれば診断でわかることが多く、実際には別の喉の性病に感染していることもあります。
口腔カンジダも同様で、実際に口腔カンジダであることはほとんどなく、別の喉の性病に感染していることが多いです。
そのため、これらは特定の検査を行うことはほとんどなく、症状から医師が判断し治療へ進むことが多いです。
また、場合によってはクラミジア、淋病、マイコプラズマ・ウレアプラズマ、梅毒など他の性病検査を受けていただくこともあります。
喉に性病が感染する理由とは?
喉に性病が感染する理由は、主に2つの理由が考えられます。
- 1.オーラルセックスで、性病に感染している性器との接触
- 2.キスで、性病に感染した口の粘膜との接触
性病は性器だけに感染するわけではなく、性行為をしていなくても感染する可能性があります。
オーラルセックスやディープキスのような、性行為に準ずる行為の後に喉が痛い、違和感を感じる場合は医療機関で検査をおすすめします。
喉の性病と風邪の見分け方は?
喉に性病が感染したときの症状と風邪の症状は似ているため、性病であると気付く人は多くありません。
性病には潜伏期間が長いものもあり、感染機会となる性行為やそれに準ずる行為の特定が難しく自分で判断するのは難しいです。
性行為やそれに準ずる行為に心当たりがある場合はもちろんですが、性病は感染機会の特定が難しいため、自己判断せずに医療機関を受診することが重要です。
まとめ
今回は「のどに感染する性病」について解説しました。
- 性病が喉に感染したときの症状は風邪と似ている
- 感染していても症状を自覚しないこともある
- 性病かどうかは医療機関で検査を受診して判定される
- 喉への性病感染はオーラルセックスやキスが多い
- 症状から自己判断で見分けるのは難しくリスクが高い
もし、性病へ感染する可能性のある行為に心当たりがあるかもしれないと、少しでも感じた方は、当クリニックでも検査を受けることができますので、お気軽にご相談ください。


ノワール大宮クリニック院長(医師)
2014年(平成26年)北海道大学医学部医学科卒業
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