咽頭淋病の症状と感染原因は?検査・治療・予防方法についても徹底解説

性感染症(以下「性病」という)と聞くと性器に感染するというイメージを多くの人が持っていると思います。

しかし、性病には性器だけでなく咽頭にも感染するものがいくつか存在します。その中でもクラミジアと並んで国内で感染者数が多い性病が淋病です。

咽頭に感染したものを咽頭淋病と呼びます。咽頭淋病の症状や感染原因、放置した場合のリスク、検査・治療方法について解説していきます。

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咽頭淋病とはどんな病気?

淋病は淋菌による性行為(セックス)やそれに準ずる行為(オーラルセックス・キス)を感染経路とする性病です。性器への感染が多いですが、咽頭の粘膜に淋菌が侵入することで発症するのが咽頭淋病となります。

咽頭淋病は多くの場合で無症状のため無自覚のうちに感染を拡大させてしまうリスクがあります。性器もしくは咽頭に感染が確認された多くの人がどちらにも感染している可能性が高いので注意が必要です。


引用:国立感染症研究所 淋病感染症とは 男性尿道炎患者からの尿道分泌物の塗抹標本

クラミジアと並んで国内で報告者数の多い淋病とは

咽頭淋病の症状は?


咽頭淋病は咽頭に炎症を起こし、次のような症状が見られます。ただし、淋菌が咽頭に感染しても無症状や自覚症状に乏しいことも多いです。

  • ・咽頭のイガイガした痛み
  • ・扁桃腺の腫れ
  • ・咳
  • ・発熱


咽頭クラミジアと同様に症状があまりなく、症状があっても風邪と似ています。咽頭に淋菌が感染しても咽頭の腫れなど、見た目では大きな変化が見られない場合がほとんどで、検査以外で発覚することは稀です。

感染機会から発症までの潜伏期間は2〜7日で、風邪と勘違いしてそのままにしてしまったり、風邪薬を飲んでいたりと咽頭淋病に気づかず放置してしまう人が多い傾向にあります。そのため、感染のきっかけも分からないことが多いです。

咽頭クラミジアとは?

咽頭淋病の感染原因は?

感染原因の多くは淋菌に感染している性器にオーラルセックスをすることで発症するケースがほとんどです。淋菌自体は弱い菌で人間の粘膜から離れると数時間しか感染力を維持できず、主に粘膜同士の接触によって感染する菌です。

男性がオーラルセックスを受ける場合はコンドームを使用することで予防できる可能性がありますが、女性が受ける場合は有効な予防方法がありません。特に風俗などの性的なサービスを利用している人や働いている人は、定期的な検査を受けることが自分のためにも他人への感染拡大を予防するためにも重要です。

咽頭淋病では口の中に淋菌が生息することになり、キスでも感染する可能性も稀にありますが、通常行われるようなキスであれば病原菌への接触は限られるため、感染するリスクは極めて低いと考えられています。

咽頭淋病は自然治癒する?放置のリスクは?

咽頭淋病は感染に気づかず放置していても自然治癒することはありません。放置することで症状の悪化や他人への感染源となり感染を拡大させてしまうリスクが高くなります。咽頭淋病は無症状のことが多く、感染に気づかずオーラルセックスを行って相手の性器にうつしてしまうこと可能性もあるので注意が必要です。

特に女性が性器に感染した場合には、咽頭と同様に無症状・無自覚なことも多いですが、最悪の場合、後遺症として不妊症などを引き起こす可能性があります。咽頭淋病は症状が風邪に似ていることや多くの人が無症状であることを踏まえて、感染の機会がある場合は放置せずに早期検査を受けることが重要です。

咽頭淋病を放置した場合のリスク(男女ともに)

  • ・咽頭痛や発熱が改善しない
  • ・播種性淋菌感染症のリスクが高まる
  • ・他者への感染リスクが高まる


咽頭淋病は感染しても症状が風邪に似ていることや多くの人が無症状であることから、気になったら放置せずに医療機関で早期検査を受けることが重要です。

咽頭淋病の検査方法と費用

咽頭を綿棒で拭って粘膜を採取する方法と、患者にうがいをしてもらい、そのうがい液を採取する2つの方法で咽頭から検体を採取します。

上記の方法では、淋病とクラミジアの両方を同時に検査できる可能性あり、両方に感染していることも少なくないため、同時に検査を行うことを推奨しています。

また、淋病が咽頭と性器の両方に感染している場合も多く、咽頭淋病への感染が疑われるときは性器の検査を同時に行うことも多いです。

検査名即日通常検査費
ベーシックのど
(のどクラミジアとのど淋病)
¥9,900
即日ベーシックのど
(のどクラミジアとのど淋病)
¥16,500
トータルチェック
(性器とのどのクラミジアと淋病)
¥17,600
即日トータルチェック
(性器とのどのクラミジアと淋病)
¥30,800

咽頭淋病の治療方法

正確に判定し医師の指示に従って治療することが大切です。また、記載のある治療方法は医師の治療方針で料金が変わる場合があり、治療期間は目安になります。

咽頭淋病の治療は基本的に注射の場合は1回の治療で終わるため、治療時間は5〜15分程度が目安とお考えください。

項目 詳細
治療方法 抗生剤の注射(点滴)
治療費用 性器 13,200円
治療期間 1日~1週間
追加情報 治療は基本的に注射で1回で終わり、治療時間は5~15分程度が目安です。医師の指示に従い、治療方針によって料金が変わる場合があります。

咽頭淋病の再検査の時期



治療後は、一度の治療で効果が得られない場合もあるので、再検査を推奨しております。治療から再検査までの期間が短いと治癒しているのに淋菌が検出されて検査陽性となる可能性が高くなり、感染に関して検査偽陽性となることを避けるため、治療後1~2週間ほど経過してから再検査を行います。

完治しないまま淋菌が残ってるときは、再度相手に感染させてしまうリスクがあるため、治療を受けた、症状が消えたことは完治したことの判断材料にはならないので注意が必要です。治療が完了し再検査により「陰性」の結果が出るまでは、感染リスクのある期間だと考えた方が安全です。

もし感染していたら、パートナーへの報告は必要?



性病は感染のきっかけを調べることができないため、再感染を予防するためには感染のきっかけに関して「誰かを疑う」というより「お互いの健康のために一緒に考える」という姿勢で話し合うことが重要です。

咽頭淋病は、感染しても免疫が得られず何度でも繰り返し感染する特徴があり、ピンポン感染を引き起こさないためにもパートナーと一緒に検査・治療を受けることが大切になります。

自分で上手く伝えられない場合は医師に相談して伝え方を考えたり、パートナーと一緒に医療機関を受診し、お互いが納得しながら解決していきましょう。

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咽頭淋病の感染を予防する方法


咽頭淋病は無症状や自覚症状に乏しいこともあるため、予防が難しいとされています。
そのため、こちらで紹介する性行為中の予防方法によりある程度感染の予防や感染の早期発見をすることはできます。

  • ・コンドームを正しく着用する
  • ・不特定多数との性行為や気になる接触の後は検査を受ける


オーラルセックス時でもコンドームを使用することで性器との接触を防ぎ、淋菌から咽頭の粘膜を守ることができます。また、オーラルセックスで使ったコンドームは、挿入前に新しいものに付け替えるのが理想的です。

また、淋病は国内で2番目に感染者数の報告が多く、とても身近な性病と言えます。そのため、不特定多数と性行為を行っていれば感染率は高くなると考えられます。

その他にも感染をきっかけにパートナーとトラブルになったり、気がつかないうちに同じ相手と再感染を繰り返すピンポン感染で、なかなか治らないこともあります。

コンドームを正しく着用することである程度予防は可能ですし、検査を受けることで感染の有無を知ることができます。性風俗で仕事をしている場合は気がつかないうちに感染するリスクも高く、検査が特に重要です。

淋病以外で咽頭へ感染する性病は?

淋病以外で咽頭へ感染する性病は主に4つあります。


口腔カンジダはAIDSや免疫抑制治療で発症することはありますが、性感染症ではありません。性行為やそれに準ずる行為で感染する感染症というより、AIDSや免疫抑制剤の使用等で免疫抑制下で発症することのある感染症という認識が適切です。

咽頭に感染している場合は、性器にも同時に感染していることも多いです。また、ひとつの細菌やウイルスだけに感染しているだけでなく、他の細菌やウイルスにも同時に感染している状態である重複感染のリスクも高くなりやすい傾向にあります。

性病は症状が似ているものが多く、ひとつの症状からひとつの性病が疑われるわけではなく、ひとつの症状から複数の性病の感染が疑われ、実際に複数の性病に感染している可能性もあるので注意が必要です。

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当院は、性病検査・治療をはじめとするデリケートなお悩みの治療に特化した専門クリニックです。

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また、当院では完全個室診療制を導入しており、患者様のプライバシーを守ります。
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まとめ

今回は「咽頭淋病」について解説しました。

  • 咽頭淋病は淋菌が咽頭の粘膜に感染する性病
  • 風邪と似た症状で自覚症状に乏しいため放置されやすい傾向
  • 自然治癒することはないため他者へ感染させたり症状が悪化する前に検査が重要
  • 咽頭と同時に性器にも感染している可能性もある
  • クラミジアなど複数の性病と重複感染しているリスクも考慮する
  • 国内で2番目に感染者数の報告が多く身近な性病と考えられている


もし、性病へ感染する可能性のある行為に心当たりがあるかもしれないと、少しでも感じた方は、当クリニックでも検査を受けることができますので、お気軽にご相談ください。

ノワール大宮
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ノワール大宮クリニック 院長:成田学史

執筆者:成田 学史
ノワール大宮クリニック院長(医師)
2014年(平成26年)北海道大学医学部医学科卒業
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