不正出血はなぜ起こる?考えられる原因と病気、受診の目安まで解説


まだ生理の予定日じゃないのに、性器から出血している経験のある女性も多いのではないでしょうか?

月経以外で性器から出血している状態すべてを不正出血と呼びます。
不正出血には病気やホルモンバランスの乱れなど様々な原因が考えられますが、不正出血は異常だと考え、すぐに医療機関を受診しましょう。

また、不正出血の原因の多くが性病であり、他者への感染リスクや自然治癒しないこと、不妊症などの後遺症の可能性もあること、検査が簡単にできることを踏まえて、まずは性病検査を受けてから他の原因も調べることが重要です。

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不正出血とは?月経との違い


ホルモンの異常や様々な病気が原因で、月経以外に性器から出血することを不正出血と呼びます。

不正出血は、膣や子宮、卵巣など何らかの病気が原因で起こるものや、病気ではないホルモンバランスの乱れが原因で起こるものまで様々です。

自身で判断することなく、不正出血が見られる場合には何か原因があって異常かもと考えた方が安全です。不正出血では特に性病が原因であることが多いため、医療機関で適切な検査を受けることが重要です。

不正出血の原因5つ


不正出血は頻度や出血量、血液の色にさまざまな違いがあります。不正出血を引き起こす病気は数多くありますが、自分ではどこからの出血かわからないことが多く、実際には尿道や肛門から出血していたということもあります。

また、個人差が大きいため自身で色や性状から出血源や原因を特定するのは困難です。不正出血の原因が性病であることが多いですが、検査でしか分からないので、不正出血が見られたら、まずは医療機関で性病検査を受診してください。

炎症

病原菌の感染、萎縮性腟炎、子宮内膜炎などによる炎症で不正出血が起こることがあります。炎症による不正出血は性病が原因であることが多いです。

ホルモンバランス

思春期や更年期などのホルモンバランスが乱れやすい時期に見られます。他にも卵巣機能不全、月経異常などが原因の不正出血もあります。

妊娠

着床時の出血、絨毛膜下血腫(妊娠初期)、異所性妊娠、流産などで見られることがあります。

腫瘍

身体の一部の組織や細胞が、病的に増殖することで引き起こる不正出血ですが、若い女性であまり見られることはありません。

良性の腫瘍では、子宮頸部または内膜のポリープ、子宮筋腫など。
悪性の腫瘍では、子宮頸がん、子宮体がん、卵巣腫瘍、子宮肉腫などが見られます。

裂傷やびらん

性行為やそれに準ずる行為で外陰部や腟壁など膣の一部が傷ついたことによる出血が見られることがあります。

不正出血が起こると考えられる病気

不正出血が見られるときには、出血した部位ごとに、以下のような疾患の可能性を考慮する必要があります。

しかし、自身で正確にどこから出血しているのか、何が原因かを判断することは難しいので医療機関を受診しましょう。

子宮・卵巣

  • ・機能性出血:無排卵、ホルモンバランスの乱れ
  • ・卵巣がん:卵巣にできる悪性の腫瘍

子宮筋層

  • ・子宮筋腫:子宮にできる良性の腫瘍

子宮内膜

  • ・子宮内膜ポリープ:子宮内にできる良性の腫瘍
  • ・子宮内膜炎:子宮内に侵入した細菌などが原因で起こる炎症

子宮頚部・子宮腟部・膣

  • ・子宮頸がんポリープ:子宮の入り口にできる良性の腫瘍
  • ・子宮頸がん:子宮頸部に発生するがん
  • ・頸管の炎症:子宮頸管に侵入した細菌などが原因で起こる炎症
  • ・膣部びらん:膣の粘膜が赤くただれる
  • ・膣炎:膣の粘膜で起こる炎症
  • ・膣がん:膣の内壁に発症するがん

子宮体

  • ・子宮体部に発症するがん

不正出血の原因に多い性病


不正出血が原因で多い病気をご紹介しましたが、実際に見られることは少ないです。多くの場合では性病が原因となって不正出血が生じます。

まずは性病を疑い、早期検査を心がけましょう。

クラミジア

クラミジアは国内で最も報告数の多い性病です。ここ5年ほどは1年間の報告数が25,000人前後の横ばいで推移しており、特に女性において感染が多いです。

症状: 男性 / 排尿時の痛み・痒み、尿道から膿
女性 / 排尿時の痛み、性器の痒み、おりものの増加


クラミジアについての詳細はこちら

淋病

クラミジアと並んで国内で特に感染頻度の高い性病です。一度感染し治療しても、何度でも再感染するリスクがあり、女性は症状を自覚しにくいため注意が必要です。

症状: 男性 / 排尿時の痛み・痒み、尿道から膿
女性 / 排尿時の痛み、おりものの増加、臭い・色(黄緑色)に変化


淋病についての詳細はこちら

マイコプラズマ・ウレアプラズマ

マイコプラズマ・ウレアプラズマは、4種類の原因菌によって生じる感染症です。認知度は低いですが、実際にはおりものの変化が原因で多い性病です。また、原因不明の尿道炎や膀胱炎が疑われる際の原因に多いと考えられます。

症状: 男性/排尿時の痛み・痒み、尿道から膿
女性/排尿時・性交時の痛み、不正出血、下腹部痛、おりものの臭いや量に変化


マイコプラズマ・ウレアプラズマについての詳細はこちら

トリコモナス

トリコモナスは、男性よりも女性に症状が強く現れ、再感染しやすい性病として考えられています。再感染の理由として、女性が感染し治療したものの、パートナーの男性が症状を自覚せず、検査・治療を行わないことでパートナーとの間で再感染を繰り返すことが原因のひとつです。

症状: 男性 / 排尿時の痛み・痒み、尿道から膿、尿道が熱い
女性 / 排尿時の痛み、性器周辺に痛み・痒み、おりものが泡状で悪臭、ただれ


トリコモナスについての詳細はこちら

性器ヘルペス

性器ヘルペスは一度感染するとウイルスが体内に潜伏するため完全に消滅することはなく、再発することも多い性病です。性器ヘルペスは感染力が高く、感染経路もさまざまなため、感染源の特定が難しいです。多くの場合で激痛と膿や水疱を伴う皮疹を実感されて来院されることがほとんどです。再発を予防するためにも日常生活から注意することが重要です。

症状: 赤茶色の水疱が複数出現し、びらんや潰瘍で強い疼痛を伴い、排尿痛を伴うこともあります。症状が治まってくると黒いかさぶたを形成し、ビリビリと神経痛のような症状が続きます。


性器ヘルペスについての詳細はこちら

カンジダ

カンジダはカビの一種で性病というより風邪に近いと考えられています。男性よりも女性に多く見られることが多く、免疫力が落ちている時に発症しやすい性病です。カンジダは不正出血の原因にはなりにくいと考えますが、カンジダを繰り返すと思われる際は気が付かないまま他の性病に感染していることを疑います。

症状: 男性 / 亀頭が赤くなり痛み・痒みを伴う
女性 / 性器周辺の痛みや痒み、白いかすのようなおりものが出る


カンジダについての詳細はこちら

不正出血の病院受診の目安は?

上記の4つはあくまで目安になります。

  • ・生理ではないのに継続して出血している
  • ・痛みを伴う出血をしている
  • ・繰り返し不正出血が続いている
  • ・閉経したのに出血している


不正出血の原因は性病であることが多いです。

不正出血の原因は性病が多いこと、性病は他人へ感染するリスクがあること、基本的に自然治癒しないこと、簡単に検査することができることからまずは医療機関で性病の検査を受けることが大切です。

不正出血の検査方法は?

一般的な性病の検査がすべて含まれたセットプランとご紹介した5つの性病を単一で検査した場合の費用について記載します。すべての検査は生理中でも受けることができます。

※セット内の個々の検査を別日に実施可能なので、最短で検査を受けたい方は検査の際にご相談ください。
【検査内容】
性器クラミジア、性器淋病、のどクラミジア、のど淋病、梅毒、HIV、B型肝炎、C型肝炎、トリコモナス症、性器マイコプラズマ感染症・性器ウレアプラズマ感染症、のどマイコプラズマ感染症・のどウレアプラズマ感染症
※即日、通常の●をクリックすると、検査、治療の詳細に飛びます。
検査名即日通常検査費
オールプラン(ブライダルチェック)セット¥59,400
オールプラン(ブライダルチェック)即日セット¥72,600
オールプラン(ブライダルチェック)PCRセット¥81,400
オールプラン(ブライダルチェック)PCR即日セット¥90,200
※即日、通常の●をクリックすると、検査、治療の詳細に飛びます。
※検査後の治療をお勧めしますが、すぐに治療することも可能です。
検査名即日通常検査費
淋病検査¥5,500
(即日:¥8,800)
クラミジア検査¥5,500
(即日:¥8,800)
マイコプラズマ・ウレアプラズマ検査¥8,800
トリコモナス症検査¥8,800
ヘルペス検査・診察¥9,900
(診察:¥3,300)

不正出血の治療方法は?

性病により治療方法が異なるため、正確に判定し医師の指示に従って治療することが大切です。

また、記載のある治療方法は医師の治療方針で料金が変わる場合があり、治療期間は目安になります。

【クラミジア】

・治療方法 抗生剤の内服(飲み薬)
・治療費用 性器 13,200円
肛門 13,200円
のど 13,200円
・治療期間 1日~2週間


【淋病】

・治療方法 抗生剤の注射(点滴)
・治療費用 性器 13,200円
肛門 13,200円
のど 13,200円
・治療期間 1日~1週間


【マイコプラズマ・ウレアプラズマ】

・治療方法 抗生剤の内服(飲み薬)
・治療費用 性器 22,000円
肛門 22,000円
のど 22,000円
・治療期間 1日~2週間


【トリコモナス】

・治療方法 抗生剤の内服(飲み薬)
・治療費用 性器 15,400円
・治療期間 1日~2週間


【性器ヘルペス】

・治療方法 診察の結果から検査・治療をご提案いたします)
・治療期間 5~10日

不正出血があるときはノワール大宮クリニックへご相談ください


当院は、性病検査・治療をはじめとするデリケートなお悩みの治療に特化した専門クリニックです。

JR大宮駅東口から徒歩4分の好立地で、どなたでも安心して通っていただけます。

また、当院では完全個室診療制を導入しており、患者様のプライバシーを守ります。
人に知られたくないご相談も、安心してお話しください。

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まとめ

今回は「不正出血が起こる原因」について解説しました。

  • 月経以外に性器から出血することすべてが不正出血と呼ばれる
  • 自己判断することは危険であり、症状を進行させるリスクが高まる
  • 様々な原因から生じるが、多くの場合で性病が原因である
  • 不正出血が見られたら、まずは性病を疑い検査する


もし、性病へ感染する可能性のある行為に心当たりがあるかもしれないと、少しでも感じた方は、当クリニックでも検査を受けることができますので、お気軽にご相談ください。

ノワール大宮
性病検査・治療のお悩みご相談ください。
埼玉県JR大宮駅東口徒歩4分、性病検査・治療、AGA(男性型脱毛症)治療・女性の薄毛治療など、デリケートなお悩みに寄り添い、解決へ導く専門医クリニックです。待合から診察までお一人様一室のプライベート個室診療を導入。患者様それぞれにあった治療を行います。
ノワール大宮クリニック 院長:成田学史

執筆者:成田 学史
ノワール大宮クリニック院長(医師)
2014年(平成26年)北海道大学医学部医学科卒業
日本性感染症学会 会員
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