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性病を放置するリスクは?自然治癒するの?正しい予防方法を徹底解説
性感染症(以下、「性病」という)は放置しておけば、自然治癒すると勘違いしている人も多いのではないでしょうか?しかし、実際には多くの性病は自然治癒することはなく、治癒するには医療機関で適切な治療が必要です。
自分自身の安全はもちろんですが、パートナーを守るためにも医療機関を受診し、適切な治療を行うことが重要です。こちらでは、性病を放置した場合のリスクや正しい予防方法を解説します。
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目次
性病は自然治癒する?
多くの性病は自然治癒しません。症状が落ち着いたとしても感染したままのことも多いです。医療機関で適切な治療を行い、原因となる病原体を排除して治癒しない限りは感染したままになります。
性病の原因となる病原体が体内にある=性病に感染している状態であると考え、症状が軽くなったり無くなった場合でも治癒したと勘違いしないよう注意が必要です。
治療中に上記のように症状に変化が見えて治療を途中で中断してしまう人もいますが、治療薬の効果で落ち着いただけの可能性もあります。治療の際には医師の指示に従い、必要であれば治癒したかどうか確認の検査も受けることを推奨しています。
性病は放置すると、自分自身だけでなくパートナーや周囲の人への感染拡大に繋がるリスクもあるので、早期発見のためにも心当たりがあるときは検査を受けることが重要です。
主な性病の種類は?
こちらでは主に感染者数の多い4つ「クラミジア」「淋病」「マイコプラズマ・ウレアプラズア」「トリコモナス症」の性病について紹介します。
各性病については、それぞれの症状や感染の原因、検査・治療方法について詳しく解説しているページがあるので、そちらからご覧ください。
クラミジア
性器クラミジアに感染した場合、男女ともに自覚症状に乏しいですが、男性の主な症状は尿道炎で女性は膀胱炎に似た症状やおりものの変化が見られます。放置すると男性は精巣上体炎、女性は子宮頸管炎や不妊症になる可能性があります。
淋病
性器クラミジアに感染した場合、男女ともに自覚症状に乏しいですが、男性の主な症状は尿道炎で女性は膀胱炎に似た症状やおりものの変化が見られます。放置すると男性は精巣上体炎、女性は子宮頸管炎や不妊症になる可能性があります。
マイコプラズマ・ウレアプラズマ
マイコプラズマ・ウレアプラズマに感染した場合、男女ともクラミジアや淋病と症状が似ています。男性の主な症状は排尿痛や尿道からの膿、女性はおりものの変化や陰部の痒みが見られます。また、クラミジアや淋病が検出されない原因不明の尿道炎ではマイコプラズマ・ウレアプラズマが原因のことが多いです。
トリコモナス
トリコモナスに感染した場合、男女ともに排尿痛が見られることが多いです。男性の主な症状は、排尿痛や尿道の痛み痒み、分泌物が出ます。女性は排尿痛や膀胱炎のような症状、性器の痒み、おりものに変化が見られます。
性病を治療するには医療機関の受診が最適
性病は自然治癒しないことが多いため、医療機関で検査を受けて正確な判定を出し、医師の指示に従って治療が必要です。性病にもよりますが、多くの場合で医師の指示のもときちんと治療を行えば、治すことができます。
「性病に感染したら、治るの…?」と不安に感じている人もいると思いますが、まずは医療機関を受診して原因を判定することが重要です。原因が性病か性病ではないかを調べることが重要なので、検査で正確な判定を受けましょう。
また、性病の治療に入院や手術が必要になることは珍しいです。しかし、発見が遅れることや症状が悪化することで治療期間が長くなる場合もあるので、早期発見のためにも心当たりがある場合はなるべく早く医療機関を受診することが重要です。
男性の場合
検査方法は、原因となる病原体や感染する可能性のある部位の複合的な要因から最適な検査方法が決まります。症状によって異なりますが、基本的に以下の4つの方法になります。
- ・性器検査(尿)
- ・喉の検査(うがい液、唾液)
- ・血液検査(採血)
- ・皮膚検査(皮膚)
治療は、感染している性病や医療機関、医師によって内容が異なる場合もありますが、以下4つの方法になります。
- ・注射薬
- ・飲み薬
- ・塗り薬
- ・液体窒素
- ・手術
女性の場合
検査方法は、原因となる病原体や感染する可能性のある部位の複合的な要因から最適な検査方法が決まります。症状によって異なりますが、基本的に以下4つの方法になります。
- ・性器検査(尿)
- ・喉の検査(うがい液、唾液)
- ・血液検査(採血)
- ・皮膚検査(皮膚)
治療は、感染している性病や医療機関、医師によって内容が異なる場合もありますが、以下4つの方法になります。
- ・注射薬
- ・飲み薬
- ・塗り薬
- ・液体窒素
- ・手術
性病を放置するリスクや周りへの影響は?
性病を放置することで、自分自身だけでなくパートナーなど周囲の人へ影響を及ぼします。
放置する3つのリスクについてきちんと理解し性病から身を守りましょう。
症状が悪化する可能性
感染した病原体を放置し、感染期間が長いと症状が悪化する可能性が高まります。性病は症状がいつ悪化するのか個人差があり、不明確なため感染を放置することは危険です。クラミジアの場合ですと、初期症状として排尿時の痛みやおりものの変化、性交時の痛みが見られます。
また、初期症状として見られることもありますが、放置することで男性は精巣上体炎、女性は卵管や卵巣、骨盤などの炎症を引き起こす可能性があります。症状の悪化と進行に関しては個人差が大きいからこそ、早めの検査を心がけることが大切です。
パートナーや周囲への感染拡大
性病は自覚症状に乏しいものも多く、感染しても気が付かないことも多いです。その状態で性行為やそれに準ずる行為を行うことで感染します。自身とパートナーのためにもどちらか一方ではなく、お互いが同時に検査を受けて感染の有無を確認することが重要です。
不妊症や妊婦と胎児に与える影響
女性だけの問題だと思っている人も多いと思いますが、男性が不妊症を患っていることもあります。また、性病に感染している女性や性病を治癒した女性でも後遺症から子宮外妊娠のリスクが高くなります。出産の際に赤ちゃんが産道を通過するときに感染すると、結膜炎や肺炎を患って生まれてくる危険性があります。女性だけではなく、パートナーの男性も注意をしながら、早期発見から適切な治療を行うことが重要です。
性病の正しい予防方法
感染リスクを下げるための予防方法として、以下の2つを意識することが重要です。予防はあくまで対処する方法であって解決策にならないことを理解しておくことが必要です。予防よりも早期検査による感染の確認や治療の方が重要であり、心当たりがあれば検査・治療を受けることが性病において最も重要です。
性行為のときはコンドームを着用する
性病を予防する方法として初めに思い浮かぶのは「コンドームの着用」だと思います。コンドームは、避妊のためだけでなく性病の感染予防としての役割も担っています。
コンドームは下記の役割を果たしています。
- ・精液が膣内に入らないように防ぐ
- ・性病の感染原因である粘膜同士の接触を防ぐ
コンドームは着用することで、予防できる性病も多いと考えられています。
感染機会に心当たりがあるときは検査を受ける
性病の感染において最も重要なことは「心当たりがあるときは検査を受ける」ことです。性病は治療なしで自然治癒するものもありますが、特に感染頻度の高い性病の多くは自然治癒しないため、放置せずに必ず検査を受けて適切な治療を行う必要があります。
男性に見られる症状
- ・排尿時の痛み
- ・性器の痛みやかゆみ、腫れ
- ・性器から膿が出ている
- ・性交時の痛み
- ・性器や唇周辺の皮膚に水ぶくれ
- ・小さな硬いしこり
- ・胴体を中心に顔や四肢、手のひらや足の裏に発疹
- ・発熱など風邪に似たような症状
- ・喉の痛みや違和感
女性に見られる症状
- ・陰部の痛みや痒み
- ・下腹部の痛み
- ・性交時の痛み
- ・おりものの色や量、臭いが変化する
- ・不正出血
- ・性器や唇周辺の皮膚に水ぶくれ
- ・小さな硬いしこり
- ・胴体を中心に顔や四肢、手のひらや足の裏に発疹
- ・発熱など風邪に似たような症状
- ・喉の痛みや違和感
性病は感染しても自覚症状に乏しいことが多く、症状が出ないこともあるため注意が必要です。そのため、症状の有無に関わらず少しでも心当たりがある場合は、まず医療機関で検査を受けることが重要です。
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まとめ
今回は「性病を放置するリスクと自然治癒するのか」について解説しました。
- 多くの性病は自然治癒しないため医療機関で治療が必要
- 治療中に症状が落ち着いても自己判断での中断は危険
- 検査で原因が性病なのかそうでないのか正確に判定する
- 性病を放置すると自身以外の周囲に大きな影響を与える
- 最も重要なことは心当たりがあれば検査を受けること
もし、性病へ感染する可能性のある行為に心当たりがあるかもしれないと、少しでも感じた方は、当クリニックでも検査を受けることができますので、お気軽にご相談ください。
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