クラミジアとHIVの症状・検査方法・治療法の違い、併発の可能性を徹底解説!

公開日:2023年05月18日

更新日:2024年8月23日

クラミジア感染症について解説 HIV(エイズ) クラミジア

クラミジアは国内の感染者数が最も多い性感染症(以下、「性病」という)であることから認知している方も多いです。HIVは感染するとエイズを引き起こし、日本では1985年に初めて感染者が発見された性病であり、こちらも認知度が高い性病ではないでしょうか?

性病の中でも認知度が高いクラミジアとHIVの違いは、主に症状と感染経路(感染部位)になります。しかし、性病は自覚症状に乏しいという特徴があるため、検査なしで正確な判定をすることは難しいです。

クラミジアとHIVが同時に感染している可能性も十分に考えられるため注意が必要です。

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クラミジアとHIVの違いとは?

クラミジアとHIVの違いとして、症状と感染部位(感染する標的細胞)があります。症状に関して自覚しにくい特徴があります。

クラミジアは性器だけでなく咽頭や直腸にも感染が見られますが、クラミジアはそれらの部位の円柱上皮細胞に感染します。HIVは免疫系のリンパ球(CD4+T cell)に感染します。

HIVは男女で症状の違いはなく同じ症状が見られるのも特徴です。初期症状として風邪やインフルエンザと似た症状が出ますが、この症状だけでHIVに感染しているか判断することはできないので注意が必要です。

クラミジア感染症について解説

HIV(エイズ)について解説

男性の場合

男性がクラミジアに感染した場合、基本的には症状を自覚しないことや無症状が多いです。よく見られる症状は以下になります。

  • ・排尿時の軽い痛みや違和感、かゆみ
  • ・尿道から少量のサラサラした分泌物が出る
  • ・陰部の赤みや痛み、臭いの変化
  • ・恥垢(白いカス)が溜まりやすい
  • ・症状を自覚しないことや無症状

 

特に尿道炎による排尿痛の症状が多く見られ、尿道からサラサラした膿が出ることがあります。

HIVは感染からエイズが発症するまで、感染初期・無症候期・発症期の3つの段階で考えられています。

1.感染初期
HIVに感染してから1〜2週間後に発熱などインフルエンザに似た症状が起こることがあります。期間は数週間でその後は無症候期に入ります。

2.無症候期
無症状であることが多く、検査無しでHIV感染症を判定するのは困難とされます。無症候期の期間は約10年と長いのが特徴で、この間に徐々に身体の免疫力が低下していきます。

3.発症期
最初は風邪によく似た症状が現れます。免疫が低下することによる症状で、エイズによくある症状として知られています。

女性の場合

女性がクラミジアに感染した場合も、男性と同様で基本的には症状を自覚しないことや無症状が多いです。よく見られる症状は以下になります。

  • ・不正出血、下腹部痛、かゆみ
  • ・性交時の痛み
  • ・オリモノの臭いが変わる、量が増える
  • ・陰部の赤みや痛み、臭いの変化
  • ・恥垢(白いカス)が溜まりやすい
  • ・症状を自覚しないことや無症状

 

症状を自覚してもトイレが近い、残尿感、排尿後の痛みや不快感など膀胱炎のような症状を繰り返すことで性病ではなく膀胱炎だと勘違いされることがあります。

HIVは女性と男性で感染した場合に、大きな違いはなく同様の症状が見られると考えられます。感染経路や感染のきっかけになった行為とその頻度、身体的な理由などで違いがある可能性も考えられますが、基本的には同じであると考えられます。

クラミジアとHIVが併発する可能性とは?

クラミジアに感染すると、亀頭包皮炎などの外陰部の皮膚の炎症が起きたり内部の炎症によって上皮がびらんを形成します。びらんがあると体液を介して侵入しやすくなり、HIVが通常の上皮よりも身体に侵入しやすいと考えられています。

また、クラミジアに感染している人は感染していない人よりも性病に感染する行為をしていると考えられるため、他の性病に感染する可能性が高くなることに繋がります。

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クラミジアとHIVの感染経路・感染率の違いとは?

クラミジアとHIVともに粘膜を介して感染するため、性行為やそれに準ずる行為で感染することは共通しています。どちらもキスによる感染は可能性が低いとされています。

また、妊婦がクラミジアに感染していると出産時や体内での感染、分娩時の産道感染、流産や早産の原因、新生児に結膜炎や肺炎を引き起こす可能性があります。対して、HIVは出産時や体内での感染、分娩時の産道感染は同様で、母乳にもHIVが存在しているため授乳中にも感染するリスクがあります。

クラミジアとHIVが違う点として、血液感染があげられます。輸血に使う機材や注射器の使いまわしによって感染するケースです。例えば、医療現場による事故や、麻薬・覚せい剤の注射器を使いまわすことでHIVの感染が起こるケースが挙げられます。

クラミジアとHIVの検査方法の違いとは?

クラミジアは尿やぬぐい液、うがい液を採取して検査します。対してHIVは採血して検査を行います。HIVでは抗原検査と抗体検査がありますが、HIV第4世代検査と呼ばれる抗原と抗体を同時に検査するものもあります。

また、クラミジアでも採血による抗体検査はありますが、抗体だと感染部位がわからないことや治癒後にも抗体が検出される可能性があるため、クラミジアの抗体検査が感染の判定に適していないと考えられています。

抗原検査・・体内に侵入した病原体の一部分(抗原)を調べる
抗体検査・・体内に侵入した病原体に対して形成されるタンパク質(抗体)を調べる

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検査名即日通常検査費治療費
クラミジア検査¥7,000
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¥13,200
HIV検査¥7,000
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病院紹介
HIV検査:HIV(RNA定量) リアルタイムPCR法¥18,000病院紹介

クラミジアとHIVの治療方法の違いとは?

クラミジアは抗生剤の内服(飲み薬)を服用しますが、HIVは基本的には薬の服用でウイルスを完全に消滅させることができないため、複数の種類の薬を組み合わせた多剤併用療法が基本です。

最近では、2〜3種類の成分が1錠の中に含まれた合剤が多数出ており、1日1回1錠の内服でも治療可能となっています。

また、HIVは薬を中途半端に内服してしまうと、ウイルスが薬に対し耐性を獲得し、逆に薬が効かなくなることもあります。内服を数回飲み忘れてしまうだけで治療に失敗してしまうリスクもあります。

ウイルスが耐性を獲得するということは、薬の効果が弱まる、使える薬の選択肢が狭まるということなので注意が必要です。

【クラミジア】

・治療方法 抗生剤の内服(飲み薬)
・治療費用 性器 ¥14,000~22,000
咽頭 ¥14,000~22,000
肛門 ¥14,000~22,000
※どの感染部位も同時に治療可能です
・治療期間 1日~2週間

 

【HIV】
専門的な分野で治療実施となりますが、体内のHIVの増殖を抑えることが目的で、作用の 異なる抗HIV薬を組み合わせて内服します。最近では薬がひとつにまとまった「1日1錠」 の内服で治療が可能になっています。
 
抗HIV薬は大きく下記5つに大別されます。

  • ・核酸系逆転写酵素阻害剤
  • ・非核酸系逆転写酵素阻害剤
  • ・プロテアーゼ阻害剤
  • ・インテグラーゼ阻害剤
  • ・侵入阻害薬

※治療は病院をご紹介します ¥6,000(紹介状)

クラミジアやHIVの検査・治療ならノワール大宮クリニックへご相談ください


当院は、性病検査・治療をはじめとするデリケートなお悩みの治療に特化した専門クリニックです。

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まとめ

今回は「クラミジアとHIVの違いと併発の可能性」について解説しました。

  • クラミジアとHIVの違いは主に症状と感染する部位
  • クラミジアの症状として男性は排尿痛、女性は膀胱炎と勘違いされることが多い
  • HIVの初期症状は風邪の症状と似ており、男女で違いはほとんどない
  • クラミジアに感染すると炎症が起き通常よりもHIVが侵入しやすい
  • 性病の感染が判定された場合、複数に感染している可能性を考える
  • クラミジアとHIVともに性行為など粘膜を介して感染するが、HIVは血液からの感染もある


もし、性病へ感染する可能性のある行為に心当たりがあるかもしれないと、少しでも感じた方は、当クリニックでも検査を受けることができますので、お気軽にご相談ください。

ノワール大宮
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埼玉県JR大宮駅東口徒歩4分、性病検査・治療、AGA(男性型脱毛症)治療・女性の薄毛治療など、デリケートなお悩みに寄り添い、解決へ導く専門医クリニックです。待合から診察までお一人様一室のプライベート個室診療を導入。患者様それぞれにあった治療を行います。
ノワール大宮クリニック 院長:成田学史

執筆者:成田 学史
ノワール大宮クリニック院長(医師)
2014年(平成26年)北海道大学医学部医学科卒業
日本性感染症学会 会員
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